KEKサマーチャレンジ2018とJ-PARCの夏季実習に理学部物理科学科の学生が参加

2018.09.07

1. KEKサマーチャレンジ2018に参加

2018年8月16日から26日まで、高エネルギー加速器研究機構(KEK)が主催する「KEKサマーチャレンジ2018」に、本学理学部物理科学 科筒泉 佳子さん(1年次)と楠戸 愛美さん(3年次)が参加しました。夏休み期間に第一線で活躍する研究者による講義とスクール形式で指導を受ける実験・演習プログラムです。
筒泉さんの実習テーマは「磁気スペクトログラフ」。放射性同位体90Srのβ崩壊において放出される電子の数とそのエネルギーの分布を測定することから放出されたニュートリノを間接的に測定する実験を実習しました。
楠戸さんの実習テーマは「光子を実感する」。LEDダイオードの光の粒子性をみるために光電子倍増管(MPPC)を使った測定実習とデータ解析のノウハウについて学びました。また、長い廊下を使い位相差に基づいた光速度測定をおこない、ノイズフィルターを工作してノイズを減らす工夫や、より正確に光速度を求める実験を学びました。

ハドロン実験施設
データ解析をしながら実習生どうしで議論する様子
加速器を見学する実習生の様子

2. 大強度陽子加速器施設J-PARCの夏季実習に参加

光電子倍増管の性能を検査している様子

2018年9月3日から7日までの期間、茨城県のJ-PARC(大強度陽子加速器施設)において国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構が実施した夏期休暇実習プログラムの1つ「J-PARC大強度ハドロンビーム用検出器の開発実習」に理学部 物理科学科 水野 柾哉さん(4年次)が参加しました。
実習内容は施設見学と実験の2つから成っており、広い施設内の移動には車を使いながらJ-PARC内の物質・生命科学実験施設(MLF)、ハドロン実験施設やT2K実験施設を見学したり、実験ではE16という実験で使う鉛ガラスカロリメータの光電子倍増管の性能測定を行いました。また夏期実習生懇談会、燃料試験施設やWASTEFの施設見学にも参加しました。水野さんは現在、理学部物理科学科准教授山縣淳子先生の特別研究「ハドロン原子核物理学特別研究1・2」を履修していることもあり、自分の研究と関連したテーマについて、若手職員による解説や説明を受け、最先端の研究実験設備に触れることで大いに刺激を受けてきた様子です。
水野 柾哉さんは、昨年度KEKサマーチャレンジ2017に参加しました。

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