京都産業大学×京都市北区役所「健康長寿のまち・北区」インターバル速歩事業 健康増進セミナー」を開催

2018.08.03

8月3日、北区役所大会議室において、健康増進セミナー「インターバル速歩-生活習慣病・介護予防のための新しい運動処理システムー」を開催し、北区に在住する71名の一般区民が参加されました。この取組は、平成30年3月に京都市北区役所と締結した「健康長寿のまち・北区」の推進に向けた連携協定の一環として行ったものです。

講演①では、インターバル速歩※1を考案した信州大学大学院 特任教授 能勢 博 氏より、科学的根拠をもとにして、なぜインターバル速歩は生活習慣病・介護要望に優位性があるのかについて解説されました。

能勢 教授は、「健康のために1日1万歩を歩いても、体力は向上しない。ずっと元気でいるためには、各自の体力に応じた負荷をかけるインターバル速歩を行っていただきたい。また、運動後に牛乳等の乳製品を摂取すると、筋肉を太くするとともに、熱中症の予防にもなるので良い」と説明されました。

講演②では、本学現代社会学部の濱野強教授より、地域とのつながりと健康の関係性を絡めながら、インターバル速歩の歩き方のポイントを説明されました。

濱野 教授からは、「地域や人とのつながりが健康には大切である。インターバル速歩は、皆でコミュニケーションを取って楽しみながら、そして、筋力をつけるためにも自分で目標を定めて一緒に取り組んでいきましょう」と述べました。

参加者からは、「科学的データを基に具体的な効果、結果を説明されたので、理解しやすく、興味をもって聞くことができました」、「ただ歩いているのではなく、ゆっくりと速くを繰り返すことで、体力、筋力がつき、生活習慣病が軽減できるなら、ぜひ実践してみたいと思いました」といった感想が寄せられました。

このインターバル速歩に係る取組は、9月以降、地域において速歩普及の中心的な役割を担う人材を養成することを目的とした「インターバル速歩マスター養成講座」を開始いたします。関心のある方は、以下に挙げる京都市北区役所のウェブサイトよりお申し込みください。

※1「さっさか歩き」と「ゆっくり歩き」を繰り返す運動処方。信州大学と長野県松本市が連携した取り組みでは、医療費削減のほか、生活習慣病やロコモティブシンドロームの予防といった効果が実証されている。インターバル速歩®はNPO法人熟年体育大学リサーチセンターの登録商標である。

38℃の酷暑のなか、71名の参加があった
インターバル速歩の効果を説明する能勢教授
歩き方のポイントを説明する濱野教授
閉会後も参加者との質疑で賑わった
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