石嶋瑞穂氏がマミーズアワーズプロジェクトについて講演されました

2018.08.01

7月10日(火)の組織間関係論の授業のなかで、石嶋瑞穂氏は自らの病室起業体験を踏まえて病気の子供たちと家族を応援するソーシャルプロジェクト「マミーズアワーズプロジェクト」について講演しました。
マミーズアワーズプロジェクについては、長期入院加療を余儀なくされている子供たちやその家族のために、CVカテーテルケースの制作キットや大容量の診察券カバーを販売するショップ運営の様子を説明した後、後半では病児や障がい者の外見ケアやメンタルケアの重要性を啓蒙し推進するチャーミングケアラボラトリーの運営についても解説してくれました。
成人のがん治療などの領域では、アピアランス(外見のケア)の概念が広まっているにも関わらず、病児や障がい者など小児分野ではまだまだ未発達であることが石嶋さんの活動の原動力になっています。がん全体の年間発症数は、成人を含めると約100万人であるにも関わらず、小児がんの年間発症数は年間2000人から2500人でありまだまだ認知度が低いことから、現在多様な企業や団体とのコラボを積極的に推進していることを強調されていました。最後に、こうしたソーシャルプロジェクトについて若い大学生がどのように考えているかについて率直な感想を聞きたいというメッセージで講演を終了しました。
グループワークを経た後の質疑応答の際には、社会起業家としてのキャリア、NPO法人化の可能性、企業や団体とコラボする際のポイント、など受講生から多くの質問が出されました。学生の感想シートからも石嶋氏のプロジェクトに対する理解やエールが感じられました。講義の後、全ての感想シートに石嶋氏が自らコメントを書き込んでくれました。
石嶋氏は、大手広告代理店を退職後、自らSTR企画を立ち上げHP作成や企画などを手掛けていましたが、長男が急性白血病になり突然入院生活を経験することになります。そして自ら子供の闘病に付き添いながら病室で起業するというソーシャルベンチャーのストーリーからは学ぶことが多い講演でした。
 

PAGE TOP