理学部宇宙物理・気象学科 佐川 英夫准教授が日本地球惑星科学連合大会(JpGU2018)で研究発表を行いました

2018.07.17

金星上層大気の気温分布

千葉県幕張にて5月20日(日)から24日(木)にかけて開催された日本地球惑星科学連合大会(JpGU2018)にて、理学部宇宙物理・気象学科の佐川英夫准教授が研究発表を行いました。この学会は毎年1回、宇宙惑星科学や大気水圏科学、固体地球科学などといった地球惑星科学に関連する複数の分野の研究者が一堂に介し、研究テーマ毎に設けられたセッションにて、研究成果を発表する場となっています。

佐川准教授は、金星探査機「あかつき」による最新研究成果を議論する国際セッション"Results from Akatsuki and advances in Venus science"にて、ハワイ・マウナケア山頂にあるJCMTサブミリ波望遠鏡を利用した金星大気観測の結果を発表しました。金星探査機「あかつき」は電波掩蔽観測という手法で金星大気の温度分布を調べていますが、地上のサブミリ波望遠鏡による観測では、「あかつき」とは異なる高度の大気の温度分布を調べることが可能になります。今回の発表では、JCMTサブミリ波望遠鏡による観測と「あかつき」の観測を併せることで、金星上層大気の広い高度領域での気温分布が示されました。
今後、大気大循環モデルを用いた数値シミュレーションの結果とも比較を行いながら、金星上層大気のより詳細な構造が明らかになることが期待されます。

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