理学部数理科学科 談話会「多重ゼータ値と根付き木写像」を開催しました

2018.06.13

6月13日(水)、理学部数理科学科の田中立志准教授が、談話会(※)にて、『多重ゼータ値と根付き木写像』と題して、発表を行いました。
田中准教授は自身の研究についてかみ砕いて説明されました。
具体的な内容は、多重ゼータ値という特別な実数についての研究で、根付き木写像と呼ばれる写像を用いて多重ゼータ値の間の関係式を探る、というものでした。
1² + (1/2)² + (1/3)² + (1/4)² +・・・= π²/6 という式が知られていますが、 π²/6 も(多重)ゼータ値の一種です。
多重ゼータ値は長年盛んに研究が行われている非常に興味深い数学的対象の1つで、本談話会も多重ゼータ値の最新研究に関するものでした。
参加した学生は、田中准教授の研究内容を一生懸命理解しようと熱心に耳を傾けている様子がうかがえました。
談話会には、3年生・4年生・大学院生など数理科学科の学生を中心に、たくさんの方が参加し、発表終了後にはたくさんの質問があり、活発な議論の場となりました。
京都産業大学理学部では、教員等の研究活動に触れることができる機会を数多く設けています。

(※)談話会は、学内教員や研究実績のある研究者を招聘して定期的に講演会を行うことで、理学の最先端の研究内容に触れ、研究意欲の促進、教育・研究の質的向上を図ることを目的として実施しています。参加は、教員だけでなく、学部生、大学院生、その他一般の方々も可能です。

数理科学科談話会「多重ゼータ値と根付き木写像」が実施されました
熱心に耳を傾けている様子
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