吉川 美代子 客員教授 現代社会学部で講義

2018.05.22

5月22日、現代社会学部「現代社会の諸問題A」(※1)の授業において、キャスター、アナウンサーとして、放送メディア業界の第一線で活躍中の吉川 美代子 客員教授が登壇しました。
吉川教授は、昨年度、現代社会学部開設と同時に、本学の客員教員として就任しています。

「現代社会学の諸問題A」では、約400名の現代社会学部生が吉川教授の講義に聴き入りました。
テーマは「放送メディアでの女性の活躍・役割・限界」。
まず、「約40年前のメディア業界がいかに男性中心の世界であったか」というトピックから講義ははじまりました。そのような世界の中で、女性キャスターの先駆者として、どのように仕事に向き合い、ときに苦悩し、ときに達成感や喜びを味わう一方で、キャリアを積む中では涙を流すほどの悔しさを感じたことなど、自らの実体験を学生に伝えていました。

また、自身の経験を振り返りながら、人と向き合うとき、「女性だから~」、「男性だから~」といった、性別による違いに焦点を当てるのではなく、その人自身の「人間としての個性」を見ることが重要であると強調されました。
そのうえで、大学生活を送る中で、ぜひ「人間力」を磨いていってほしいと学生たちに熱いメッセージを送りました。
講義終盤には、質疑応答の時間が設けられ、学生たちの問いかけ一つ一つに、質問者である学生の目をしっかりと見ながら、丁寧に力強く応える吉川教授の様子が印象的でした。
授業後に学生から提出されたレポートには、新たな質問や提案がなされるなど、多くの学生に「考える機会」を与える授業となりました。

また、講義後は、現代社会学部の元読売テレビのアナウンサー脇浜 紀子 教授が担当する「メディア産業論」(※2)の授業にゲスト講師として登壇。授業のテーマは、「テレビ局経営の現状」。吉川教授は、脇浜教授からの問いかけに答える形で、
これまでのご自身の経験をもとに、各民放放送局の違いや特徴、問題点等について語りました。学生は脇浜教授と吉川教授の実体験に基づいた示唆に富んだ講義内容に真剣なまなざしで聴き入りました。

※1「現代社会の諸問題A」は、社会に生起する様々な諸問題について、その問題に精通する人や現場を知る人の講義を直接受けることで、受講生各自がダイレクトに社会のありようにふれ、このことを通じて社会に対する問題意識を養うことを目的としたリレー形式の授業です。

※2「メディア産業論」は、現代社会学部メディア社会学コースの授業であり、メディア環境の劇的な変化とともに大きく変容するメディア産業への理解を深め、ビジネスとしてのメディアの存立、特徴、構造などについて考察することを目的とした授業です。
現代社会学部吉川美代子教授
吉川教授の講義に真剣に耳を傾ける学生たち
現代社会学部「メディア産業論」のゲストとして登壇
右から 吉川美代子客員教授、脇浜紀子教授
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