「スポーツと人間形成」で元日本野球機構(NPB)審判員の谷博さんが講義

2018.05.18

5月18日、元日本野球機構(NPB)の審判員の谷博さんが、共通教育科目の「スポーツと人間形成」で講義を行いました。

審判員になる方法について、①一般公募で審判学校に1週間通う ②審判学校に通った生徒の中から優秀な生徒が研修審判員になる ③BCリーグ・ILリーグに派遣されて1年間、審判技術の確認が行われる ④それぞれの審査に通過すれば育成審判員として選ばれる、という大きく4段階が紹介されました。審判員はなりたくてもほんの一部の人しかなれず、また、すぐに1軍の審判員になれる訳でもないため、厳しい世界だと述べられました。

審判員の仕事としては、野球シーズンが始まる3月から日本シリーズが終わる11月までが主な1年間の動きとなります。また、審判中は長時間立っているため、シーズンオフに当たる12月・1月は体力維持のためのトレーニングをかかさないそうです。その後の2月のキャンプでは、球の見え方を自分の感覚で確かめるなど、審判員にとって重要な1ヶ月と述べていました。

そして、審判員をしていた時に起こったトラブルと解決方法について、これまでの経験を踏まえて説明されました。やはりゲームの勝敗を背負うものなので、プレッシャーを感じ、視野が狭くなることもあるそうです。時には、監督がベンチから出てきて判定に対して抗議される場面もありますが、まず冷静になることが一番重要だと述べられました。

最後に、谷さん自身が後悔していることが一つあると語られました。それは、京都産業大学硬式野球部を途中で辞めてしまったことだそうです。「人間関係等いろいろあると思うけれど、辞めると思わずにじっくり考えて、有意義な学生生活を送ってほしい」と学生に向けてメッセージが送られました。

審判員について話す谷さん 
学生に思いを伝える
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