イタリアを代表するハイジュエリーブランド ブルガリの文化交流特別会に京都文化学科 下出 祐太郎 教授が出席

2018.04.13

4月13日(金)に開催された、平成30年度 京都迎賓館特別開館「文化交流特別会 イタリア×京都~伝統文化の継承と革新。世界そして未来へ~」(主催:ブルガリ ジャパン 株式会社)に、京都文化学科 下出 祐太郎 教授が出席し、ブルガリ ローマ本社 ジュエリー クリエイティブ ディレクター ルチア・シルヴェストリ 氏、ハイジュエリー シニア ディレクター ジャンパウロ・デラクローチェ 氏と意見交換を行いました。
この特別交流会は、世界的ハイジュエリーブランド ブルガリが、文化活動の一環としてアジアで初めて実施し、日本の伝統技術が最新の形で表現された京都迎賓館にて、伝統工芸士である下出 教授との交流が実現したものです。
ブルガリのハイジュエリー制作担当者と意見交換を行う下出 教授
当日は、ゼミ生を中心とした11人の京都文化学科生が招待され、交流会に参加しました。
「夕映の間」で行われた意見交換会では、まず、下出 教授が蒔絵制作の行程や歴史について紹介。下出 教授は自身の作品が京都迎賓館に所蔵されており、その制作には、部屋のコンセプトや耐久性を考えた素材選び、細部にこだわった緻密な手作業等、長い期間と多くの人の力を要したと説明しました。
ジュエリーを手に取りながら、熱心に耳を傾ける学生たち
次に、ブルガリのハイジュエリー制作に携わる担当者のお二人より、ジュエリー制作に掛ける想いをお聞きしました。ひとつのジュエリーを制作するため、素材となる石を準備するのに何ヵ月もの期間を要することもあり、大きな情熱・愛・忍耐が必要と述べられ、実際にジュエリーを手に取りながら拝聴した学生たちは、深い感銘を受けた様子でした。
ローマと深いかかわりを持ち、長い間、世界中で愛され続けるブルガリのジュエリーですが、時を超えたタイムレスなものをお届けしたいという精神は、蒔絵制作にも共通していることだと感じられました。
意見交換会の後には、「水明の間」と「桐の間」に移動し、実際に下出 教授が手掛けた作品について、説明を聴きながら見学しました。「水明の間」は、普段は公開されておりませんが、下出 教授の作品である飾り台「悠久のささやき」を紹介するために特別に案内されたものです。
「水明の間」にて自身の作品の説明を行う下出 教授
作品について語る下出 教授と学生たち
参加した学生の一人、大川 みなみさん(京都文化学科・4年次生)は、「蒔絵とブルガリのジュエリーを比較すると、木の文化と石の文化と真逆であるが、どちらも継承していきたいものであり、このように伝統文化が世界で繋がっていくのは面白いなと感じた。拝見した「桐の間」では、下出 教授の作品が、美術館に展示されているのではなく、日常的に使用されるものとして置いてあり、より美しく見えた」と話しました。

イベント終了後、下出 教授は学生たちへ向け、「京都産業大学の学生ならではのこの経験をさらなる京都文化の学びにつなげていってほしい」と話しました。
「桐の間」にて記念撮影
「桐の間」に所蔵されている下出 教授の作品
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