「さじアストロパークキャリア実習」実施報告

2018.03.11

理学部天文台
望遠鏡を用いた観察実習

2018年3月8日(木)~3月11日(日)の4日間、本学と鳥取市教育委員会との連携協定の一環として、佐治天文台やプラネタリウムが設置されている「さじアストロパーク」(鳥取市)でキャリア研修を行いました。
この研修では、参加学生が天文台やプラネタリウム等で行われている業務(地域住民向けの天体観望会等)に携わることで、将来の進路選択に向けた後押しをするために企画された研修です。神山天文台の研究員の引率のもと、理学部生および神山天文台サポートチームの学生16名がこの研修に参加しました。

さじアストロパークでは、決められた時間帯にお客様全員が一緒に行動するため、1つの明確なテーマに沿った天体観望会をトータルでコーディネートすることが特徴です。今回、学生たちは6班に分かれて練習を重ね、本番ではお客様の誘導や照明の調節、103cm望遠鏡の操作と天体解説など全てを自分たちで行い、約20名のお客様に素晴しい星空を楽しんでいただけました。研修の最終日には、コンペで選ばれた班の学生たちがほぼ満席のプラネタリウムにて、プラネタリウムの生解説を担当しました。現場で働く専門員の方々とのトーク・タイムや、明るい京都市内では見ることのできなかった淡い春の銀河の観望、望遠鏡にカメラを取り付けて天体写真撮影も体験し、盛りだくさんの研修内容でした。

さじアストロパークの専門員の方から「研修なのだから、経験の無いことや苦手なことにチャレンジしてほしい」と勧められたおかげで、学生たちにも「こんなことができた」という新たな発見がありました。天体観望会とプラネタリウム番組をどのようにして作り上げるか、コンペの投票方法まで学生たちが議論を重ねて納得のいく結論を出した時はとても頼もしい姿を垣間見ることができました。
神山天文台サポートチームからリーダーとして参加してくれた上級生達は、下級生が何を学ぶために研修に参加しているのか、その目的を実現するためにはどうしたらよいかを真剣に話し合い、リーダーとしても成長した姿を見せてくれました。

この実習の報告会を、2018年3月25日(日)13時から万有館1階のぷらっとプラザで実施します。この報告会はオープンキャンパスのプログラムとして実施をしていますが、高校生以外の参加も大歓迎です。ご興味のある方は、是非、学生たちの貴重な体験談に耳を傾けていただければ幸いです。

  • 報告会のチラシはこちらをクリックしてください
天体観望会の練習風景
学生が撮影した天体写真
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