2017年度 「若泉敬記念基金」懸賞論文表彰式開催

2018.03.14

2018年3月14日(水)、第2研究室棟会議室において、京都産業大学世界問題研究所主催の2017年度「若泉敬記念基金」懸賞論文表彰式が行われました。

「若泉敬記念基金」懸賞論文は、長年にわたって世界問題研究所所長を務めた故若泉 敬 教授の寄付をもとに設置された「若泉敬記念基金」の活動の一環として行われているもので、今年度は、「今日の国際問題に関するテーマを各自で設定し、副題をつけて論じる」というテーマで論文を募集しました。12篇の応募があり、二席3篇と佳作2篇の計5篇が入賞しました。

表彰式では、世界問題研究所の河原地 英武 所員(外国語学部・教授)より応募状況及び入賞者の紹介が行われました。続いて東郷 和彦 所長から講評があり、英語で書かれた論文が2編届いたことや、自身の海外でのフィールドワークを生かし、世界へ出ていく精神が窺える論文があったこと、独創的なテーマを詳細なデータで論証されたり、豊富な海外事例と日本の先進的取り組みを比較する論文が見られたことなど、大変興味深かったと述べられました。

二席に入賞したクロウトボル・トマーシュさん(外国語学部・交換留学生)からは「このような賞を頂けるとは予想していなかったので、驚いています。ありがとうございます。」とコメントがありました。また、同じく二席に入賞した南條 一馬さん(経済学部・3年次)は共同執筆した11名を代表し、「このような賞をいただいて本当にありがとうございます。自分一人ではここまで到達できず、共同執筆者の方々、そして最もサポート頂いた沈先生に感謝したいです。」と述べました。佳作に入賞した谷澤 龍威さん(外国語学部・4年次)からは「入賞できたことを大変うれしく思っています。粗削りな部分もあったかと思いますが、これを機に今後も考えを深めていきたいです。」とコメントが寄せられました。

二席

クロウトボル・トマーシュさん
(外国語学部・交換留学生)
“Democratic People’s Republic of Korea and Nuclear Safety of the World”
寺山 亜利紗さん
(外国語学部・4年次)
「不公平な貿易システムが生み出す問題-フェアトレードによる自立支援」
南條 一馬さん(代表者)
他10名(経済学部・3年次)
「持続可能な社会を作るために:昆虫食で食糧自給率を高めることは可能か?」

佳作

櫻井 里紗さん
(経済学部・4年次)
“The Win-Win Strategy for Wonderful Life: The Reduction of Economic Loss through Japan and Sri Lanka’s Collaboration”
谷澤 龍威さん
(外国語学部・4年次)
「人口減少社会における望ましい多文化共生政策~インターカルチュラル・シティという新潮流~」

※一席の該当者なし

※若泉敬記念基金
若泉 敬(わかいずみ けい 1930-1996年)国際政治学者。東京大学法学部、ロンドン大学院卒業。1965年に本学教授として招聘され、1966年世界問題研究所所員となり、1970年から1980年まで同研究所 所長を務める。1992年退職時には退職金の全額を同研究所の活動資金として寄付、同研究所では2001年にこれを「若泉敬記念基金」と命名。若者の教育に熱心だった若泉教授の精神を学生に還元するため、講演会開催、懸賞論文募集などの経費に運用している。

二席入賞のクロウトボル・トマーシュさん
佳作入賞の谷澤 龍威さん
受賞者と世界問題研究所員
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