京都文化学科「おもてなし文化論」で「ウェスティン都ホテル京都」支配人 大西 正夫氏が講義

2018.01.10

京都文化学科では、「おもてなし文化論」(担当:吉澤 健吉 教授)を秋学期に開講しています。この授業では、茶道、華道、老舗旅館、料理屋、ホテルなど各界の第一線で活躍する方々をゲスト講師として招き、歴史と伝統に育まれた「京都のおもてなし」について生きた教訓を学んでいます。
1月10日(水)は、株式会社近鉄・都ホテルズ「ウェスティン都ホテル京都」支配人 大西 正夫氏をゲスト講師にお招きしました。大西氏は、ウェスティン都ホテルに30年以上勤務され、現在は客室支配人を務めています。
「ウェスティン都ホテル京都」のおもてなしについて解説する大西氏
講義では、ホテルの主な仕事を「客室」「宴会」「レストラン」「外販」の4つに分け、それぞれ写真や実際のエピソードを交えながら紹介されました。
ホテルで一番大きな役割を担う「客室」の紹介では、その整備された環境、設備について説明。ウェスティン都ホテル京都の長い歴史の中では、川端 康成をはじめとする文豪たちが宿泊し、外界から閉ざされた静かな環境の中で作品を執筆。また、これらの客室はセキュリティ対策が万全であるため、レーガン 元大統領やエリザベス 女王、ハリウッド 女優など各国の著名人も宿泊されたそうです。
「ウェスティン都ホテル京都」のおもてなしの素晴らしさに感嘆する受講生たち
講義の後半では、「客室」の次に大きな役割を担う「宴会」について説明。近年、婚礼などの宴会は、ライフスタイルの変化に伴って集客人数や費用が変化しており、大西氏は、最近の傾向や、これまで実際に経験した結婚式のエピソードについてユーモアを交えながら紹介。最後は、2016年5月に行われた伊勢志摩サミットの際のおもてなしについて触れられました。系列ホテルである志摩観光ホテルで、各国首脳陣用の特注のイスが作られるなど、その素晴らしいおもてなしの心に、受講生たちは驚きの声をあげていました。
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