文化学部京都文化学科 専門教育科目「京の食文化論」で瓢亭 十四代当主 髙橋 英一氏が講義

2017.05.24

文化学部京都文化学科では、第一線で活躍する京の料理人をゲスト講師として招聘し、世界遺産に認定された“和食”の生きた魅力を考察する「京の食文化論」(担当:吉澤 健吉 教授)を春学期に開講しています。
京懐石についてわかりやすく講義する高橋氏
5月24日(水)は「京の食文化 - 私のこだわり」と題し、南禅寺境内に茶屋として開業し、創業400年の歴史を誇る「瓢亭」十四代当主の髙橋 英一氏をお招きしました。
高橋氏は、京懐石の達人として、フランスの有名シェフや海外の一流料理人との交流にも取り組まれ、出汁の紹介など、日本の食文化の世界への発信にも尽力されています。
京都を代表する料理人の話に真剣に聞き入る学生たち
講義では、京の食文化について様々な視点から説明。懐石料理の起源から、京の伝統野菜については、特に重点的にお話をされ、万願寺唐辛子・海老芋・堀川ごぼうなど京野菜と呼ばれるものは、もともと京都の地で生まれたものではなく、他府県から持ち込まれたものを京都で栽培していくにつれてできたものと指摘。食に関することに止まらず、陶器や漆など料理を盛り付ける器についても幅広い知識で解説しました。
また、出汁の取り方については、軟水と硬水による違いや、削り節や昆布の配分など、京都を代表する料亭ならではのきめ細かなこだわりも披露しました。
京都を代表する老舗の料理人でなければ語れない貴重な話に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。
PAGE TOP