共通教育科目「京都の伝統文化」で京都産業大学名誉教授 所 功 氏が講義

2017.05.10

5月10日、共通教育科目「京都の伝統文化」の講義において、京都産業大学名誉教授である所 功 氏が、京都三大祭のひとつである葵祭を中心に京都と祭りについてお話されました。

まず、祭りが年間500以上あるといわれる京都は、今も都(宮のある処)と言えるのか、ということから講義は始まりました。京都は歴史上1,000年以上の長きにわたり皇宮のある「都」として栄え続けました。明治以降に都は東京へ移りましたが、新天皇の就任を披露する即位礼と新穀を神々に供える大嘗祭は京都で行うことが皇室典範に明文化され、それが大正・昭和の初めに実施されたことから、京都は今でも「都」との機能を保持していると考えられると語られました。

また、「祭(まつり)」という漢字の由来と大和言葉の語源についても話されました。その語源として、神さまにお供えものを奉り“神に纏(まつ)わりつく”、“神に親しみを持ち、近づくこと”という説を紹介されました。

さらに、「本学と関係の深い神山のもとで学ぶということは、京都の歴史や文化を現地で実感できる絶好の機会です。葵祭などを通して、観るだけでなく、行事の手伝いなどを体験することで学生生活を有意義なものにしてほしい」と学生たちにすすめられました。

【記事・写真:学生広報スタッフ 千石 里絵(経営・1年次)、村地 美涼(現代社会・1年次)】

「みやこ」の語源について説明する所氏
祭りの由来について説明する所氏
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