「大学の歴史と京都産業大学」で賀茂別雷神社の田中 安比呂 宮司が講義

2017.05.08

5月8日、共通教育科目「大学の歴史と京都産業大学において、賀茂別雷神社(上賀茂神社)の田中 安比呂 宮司がゲストスピーカーとして講義を行いました。

京都産業大学に隣接する神山は、賀茂別雷大神が降臨したと神話に記されており、賀茂別雷神社とつながりがあることについてスライドを用いて説明されました。また神社で行われる行事についても詳しく説明があり、葵祭の由来は徳川家康の家紋である「三つ葉葵」が上賀茂神社の神紋と似ていることから崇拝するようになったことや、賀茂競馬(かもくらべうま)は2頭の馬を競争させるものであることを紹介されました。

後半には正遷宮祭についてのビデオを上映し、この祭りを行う目的は神社の尊厳の維持やたくさんの参拝者に大神様の御神威に触れていただくために行われるものであることが説明されました。賀茂別雷神社では21年毎に催され、桧皮屋根の葺き替えや棟の修復が行われます。

田中宮司は最後に、日本人の考え方や生き方について述べられました。松尾芭蕉の「不易流行」という言葉は変化して良いもの、悪いものがあるという意味であり、日本人が自然や祭行事を大切にする考え方をこれからも変わらず受け継いでほしいと学生にメッセージを送られました。

【記事・写真:学生広報スタッフ 荒幡 理奈(経済・2年次)、村地 美涼(現代社会・1年次)】
葵祭について語る田中宮司
葵祭走馬の儀の様子
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