島根県邑南町、島根県邑南町富永歯科医院、島根大学医学部、スウェーデンルンド大学との共同研究の成果が国際誌「Int. J. Environ. Res. Public Health」に掲載されました。
本研究では、島根県邑南町で実施した健康調査のデータに基づき、自宅から歯科医院までの距離と現在歯数の関係について検討を行いました。その結果、歯科医院までの距離が遠い住民ほど、現在歯20本未満の確率が上昇することが明らかとなりました。

近年、口腔内環境が健康長寿に影響することが報告され、「80歳になっても20本以上自分の歯を保つこと」が奨励されています。当然、口腔内環境を維持するためには個人の努力が必要ですが、合わせて社会資源の整備も重要な課題の一つです。このように、健康長寿を目指すためには、地域社会に目を向けた議論も重要です。地域社会と健康に関する研究成果は、今後、現代社会学部の授業でも取り上げていく予定です。