卒業生、在学生を含む総合生命科学部 中村 暢宏 教授らの研究グループがゴルジ体の形を整えて正常な糖タンパク質合成をサポートするタンパク質を発見

2017.03.13

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ニュース研究総合生命科学部

タイのマヒドン大学 獣医学部 講師 スントンスィット ジーラワットさん(2016年工学研究科卒)、佐々木 優里花さん(総合生命科・4年次)、渡邊 亮太さん(総合生命科・4年次)、大迫 志帆さん(生命科学研究科 博士前期課程・2年次)と中村 暢宏 教授らの研究グループが、ゴルジ体の形を整えて正常な粘液糖タンパク質合成をサポートし大腸炎を防ぐタンパク質を発見しました。

本研究成果は、2017年3月9日付けで国際誌であるExperimental Cell Research(on line版)に掲載されました。

掲載論文

YIPF1, YIPF2, and YIPF6 are medial-/trans-Golgi and trans-Golgi network-localized Yip domain family proteins, which play a role in the Golgi reassembly and glycan synthesis

著者

スントンスィット ジーラワット(京都産業大学・マヒドン大学)、酒井 法子(金沢大学)、佐々木 優里花(京都産業大学)、渡邊 亮太(京都産業大学)、大迫 志帆(京都産業大学)、中村 暢宏(京都産業大学)

発表内容

YIPFタンパク質は酵母から植物、ヒトに至るまでほとんどの真核生物が持っているタンパク質ファミリーです。酵母では、YIPFタンパク質が小胞体からゴルジ体へのタンパク質輸送に必須であることが明らかになっていましたが、動物細胞でどのような働きをしているかは不明のままでした。今回の論文では、私たちが発見した9種のヒトYIPFタンパク質のうち、YIPF1、 YIPF2及びYIPF6がゴルジ体の出口側に集積して存在し、ゴルジ体の形を整える働きを持っていることを明らかにしました。ゴルジ体は細胞が分泌する粘液糖タンパク質の合成の場であり、YIPF1、 YIPF2がなくなってYIPF6だけになると、粘液糖タンパク質の合成が不全になることも見つけました。粘液糖タンパク質の分泌は特に大腸粘膜を保護し感染などによる炎症を防止するために重要であることから、YIPF1、 YIPF2及びYIPF6がゴルジ体の形を整えて正常な粘液合成をサポートし大腸炎を防いでいることが示唆されました。
図解 ヒトYIPドメインファミリータンパク質
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