WLBセミナーを開催しました(11月24日開催)

2016.11.24

経済学部WLBセミナーの特別企画(第3回)を、本学の学部生、院生、教職員にも聴講対象を拡大し、ダイバーシティ推進室の協賛により公開授業として実施しました。
地域のための介護保険事業等にご夫婦でご尽力されつつ、プライベートでも『育児×介護×仕事』の同時進行を経験された 合同会社 らいふ&すたいる  山下 茂氏、山下 智子氏を講師にお迎えし、「子育てと介護の同時進行、幸福感が両立の支えに」をテーマに講義をいただきました。
講師の家庭は10年間、三世代同居で介護と子育てが同時進行する「ダブルケア」の状態にあり、介護も育児も仕事も一体化させ、仕事も生活の一部と考える「ライフワークブレンド」を提唱し実践してこられました。講義では夫婦で育児・介護・仕事を両立していく工夫の紹介、お互いへの気遣いからこれまで口にしてこなかったご夫婦同士の本音トークもお聞かせいただき、聴講者が自分の家族にとってのワークライフバランスを改めて見直す絶好の機会となりました。
社会風潮として介護には暗いイメージがあり、介護を負担と表現しがちな状況についても言及され、講師自身の経験から育児や介護を通して得られた収穫がいかに大きいものであったかを話されました。そして介護保険制度の導入により介護をとりまく環境が大きく変わったが、利用上限までサービスを使うことにとらわれず、最小限必要なサービスを選択することにより、社会全体の負担軽減と制度の維持に配慮する心がけが大切であると説かれました。
また、介護保険制度によって改善されたことがある一方で、制度導入前に培われていた地域のつながりが希薄になってきたことを指摘され、今後の課題は「地域力の向上」であると示唆されました。

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