京都文化学科「おもてなし文化論」で桑原専慶流副家元 桑原 櫻子氏が講義

2016.10.31

京都の「おもてなし」を具現化した一つである「いけばな」。華道は室町時代中期に京都で確立されたといわれており、多くの流派が存在しています。
京都文化学科では、各界におけるもてなしの具体例、その精神を解明するほか、第一線で活躍する方々をゲスト講師として招き、生きた教訓を学ぶ専門教育科目「おもてなし文化論」(担当:吉澤 健吉 文化学部教授)を秋学期に開講しています。
桑原氏の講義に熱心に聞き入る学生たち
10月31日(月)の授業では、桑原専慶流副家元(くわはらせんけいりゅう・ふくいえもと)の桑原 櫻子(くわはら・さくらこ)氏をゲスト講師にお招きしました。桑原氏は、大学2年のころから副家元として江戸時代前期から続く桑原専慶流のいけばなを継承されています。また料理研究家としてテレビ出演や雑誌でも紹介されるなど多彩な活躍をされています。
講義では、「いけばな」と「おもてなし」の関係性について、ご自宅の紹介を交えてお話されていました。ご自宅の庭に生けた花々の様子から、江戸時代の立花の版画まで、数々の作品の写真を紹介されました。
ご自身の経験のお話をされた際には、華道のように「道」と付く芸道は、その芸を知るだけではなく、日常としてその芸を取り入れることである、と普通のことを普通にする重要さについて学生に伝えました。
実際に生けたいけばなを前に講義する桑原氏

最後に、季節の花である糸菊と竜胆(りんどう)を使って、桑原専慶流のいけばなを披露。実演の際には、花や枝の背景を考え、想像しながら生けることが重要であると説明されました。生けていく様子を間近で見た学生たちは、完成したみごとな作品を熱心に写真に収めたり、深い感銘を受けていました。

PAGE TOP