文化学部 下出 祐太郎 教授が今年二度目の訪欧、日本の伝統文化を発信

2016.10.26

下出 教授による実演
下出 祐太郎 文化学部京都文化学科教授がポルトガルとスペインを訪問し、日本の伝統文化である漆工芸の素晴らしさを発信しました。
下出 教授は、京都文化学科の教授であるとともに、日本を代表する京蒔絵師として世界的に活躍しています。
今回の訪欧は、今年2月に実施された外務省「日本ブランド発信事業」により、下出 教授がヨーロッパ各国の美術館や博物館における講演会やデモンストレーション等のイベントに参加された際、現地の関係者からあらためて講演等のオファーがされたことにより実現したものです。
(関連記事:文化学部 下出 祐太郎 教授が日本の伝統文化をヨーロッパで発信
10月24日には、ポルトガルのリスボンにある国立古美術館にて、在ポルトガル日本国大使館広報文化担当の方の同席のもと、同館所有の漆工芸品に関する議論など、学芸員の方との共同研究に関する打合せが行われました。
10月26日には、スペインのラ・リオハ州ナヘラにおいて、Escuela de Patrimonio Histórico de Nájera(スペインの歴史遺産の研究所)が主催するVirtuosismo técnico y conservación de las lacas japonesas(漆の技術と保存に関するセミナー)において、“Laca urushi: arte tradicional japonés”(漆:日本の伝統芸術)と題した招待講演を行いました。
講演では、日本の漆工芸の概説や研究活動・制作活動の紹介のほか、蒔絵の線描き、地塗り、粉蒔きの実演も行われました。文化財修復を学ぶ多くの技術者たちが熱心に聴き入っており、講演後も熱心に質疑応答が展開されました。
間近で漆工芸に見入る参加者
実演にて、質問に答える下出 教授(右)
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