「障がい者千人雇用」をテーマに岡山県総社市長片岡 聡一さんが講義

2016.10.14

10月14日、共通教育科目の「複眼的思考・融合教育入門」において、岡山県総社市長、倉敷芸術科学大学客員教授の片岡 聡一さんが、「障がい者千人雇用」をテーマに講義を行いました。

毎週金曜4限目の「複眼的思考・融合教育入門」は、複雑化・多様化・グローバル化する現代社会で必要な複数の視点や知識を融合させて、考える力を身に付けることを目標とした科目です。社会の第一線で活躍しているゲストスピーカーが実体験をふまえた講義を行い、柔軟な適応力、実践的な課題解決力の養成などを目指しています。

片岡さんは、内閣総理大臣公設第一秘書、内閣府行政改革・沖縄北方担当大臣秘書官を経て2007年に総社市長に就任されました。その後、「総社市障がい者千人雇用推進条例」を制定される等、障がい者の就労支援で先進的な取組みを行い、制定時180人だった障がい者の就労者数は、2016年9月1日時点で951人になりました。このほかにも、市内どこでも300円タクシー「雪舟くん」や、自らが代表を務める市営農業商社の設立、英語・定住特区構想など、様々な独創的な活動に取り組まれています。

片岡さんは、講義のなかで、自身の経験などを紹介しながら、日本における障がい者の割合、障がい者の生活の質向上のための取り組み、税投入の逆進性等の話を挙げながら、複眼的に物事を考えることの重要性について述べられました。

受講した学生からは、片岡さんに対して「総社市は障がい者の雇用に関するフォローをどのようにしているか」、「市長になろうと思った理由は何か」、「障がい者以外の社会的少数派の支援の優先順位はどのように考えているか」等活発な質問が出ました。

講義の後、片岡さんより本学学生に対し、以下のメッセージをいただいております。
「京都産業大学の学生は元気があり、講義後の質問も沢山の質問をいただき、大変刺激になりました。皆さんには政治家を選ぶ際のものさしを持っていただきたいです。」

講義をする片岡さん①
講義をする片岡さん②
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