プレップセミナー・インタークラス・ディベート大会
(※二本柳杯2016)

2016.07.13

プレップセミナー・インタークラス・ディベート大会(※二本柳杯2016)

7月13日、5号館ほかの各教室において、「プレップセミナー・インタークラス・ディベート大会(※二本柳杯2016)」が開催されました。法学部のプレップセミナー(1回生春学期配当の導入科目)の12クラスから代表チーム出場し、決勝進出クラス以外の8クラスの学生がジャッジとして参加しました。

今年度のテーマは、予選・決勝ともに「社会保障の充実と財政赤字の削減を目指した消費税の10%への引き上げを、2017年4月 に予定通り実施するべきか」とし、肯定側・否定側に別れての熱い討論が繰り広げられました。決勝戦は2対戦が行われ、2つの優勝クラスが誕生しました。

ディベートは肯定側・否定側いずれも第三立論まで行うものですが、「質疑応答は行わない」「第一立論で提示できる理由はそれぞれ2点まで」「第二立論では、第一立論で相手が提示した理由に対しての反論を行う」など、プレップセミナーの特別ルールで行われました。通常のディベートよりもシンプルなルールを採用しているのは、受講生に「主張を理由によって根拠づけること」「相手の提示した理由に対して効果的な反論を行うこと」の2点を重点的に身につけてもらうためです。

決勝戦の終了後、芝田 文男教授(社会保障政策)からはしばしば消費税増税とあわせて議論される社会保障の持続可能性に関する、現実の議論の状況について解説がありました。また、高畠 淳子教授(社会保障法)からは「自分たちの主張の論拠として適切なデータかどうかを判断するためにも、また相手側の主張について有効な反論が可能にするためにも、事前の準備・調査が重要である」との指摘がありました。

優勝チームへのプレゼンターを務めた山口 亮子副学部長と成田 秀樹教授からは、「プレップセミナーではディベート形式で楽しみながら立場の異なる意見の間での対戦を行ったが、現実社会の問題解決では専門教育科目で学ぶことがらを活用しつつ、対話を通じて合意を作っていくことが必要になってくる」と、今後の学習に意欲的に取り組むことへの期待と、1回生に向けた激励のコメントがありました。

表彰式では、優勝した山口 亮子先生クラスチームと中井 歩先生クラスチームに対して優勝杯と副賞(教員有志提供)が授与されたほか、出場チームの健闘をたたえあい、盛況のうちにイベントは終了しました。

ジャッジとして参加したおよそ240人の学生からも「ディベートを通じて、法学部で学ぶことの意味が分かった気がする」「決勝戦はクラス対抗という形だから気合いの入った準備が行われていて、見応えがあった」「次の機会にはもっと準備をして勝ち抜いてみたい」と、積極的で意欲的なコメントが目立ちました。


※「二本柳杯」
プレップセミナーのインタークラス・ディベート大会は、2014年度春学期に第1回が開かれました。第1回大会にて勝利した二本柳 高信先生クラスの栄誉を讃え、第2回大会から「二本柳杯」と銘打って開催されることになりました。第3回となった今回は過去最大級の12チームが出場し、本学法学部1回生の中での最強のディベーターチームを決定する大会となりました。
優勝した山口クラス
優勝した中井クラス
ディベート決勝戦1
ディベート決勝戦2
PAGE TOP