フランス語専攻主催のCrossroads Forumが開催されました

2016.06.29

2016年6月29日(水)の午後、グローバル・コモンズにてフランス語専攻主催のCrossroads Forumが行われました。法学部の浦中 千佳央 准教授が「フランス共和国における社会統合、共生社会への挑戦とその挫折」と題された講演のなかで、「治安政策からみたフランス社会の変遷」について話されました。参加した学生、教員あわせて30人程度が浦中准教授のエネルギッシュな発表に聞き入りました。

浦中准教授はフランスの司法制度や地方制度など基本的なことを説明してから、1970年頃に治安公共政策が誕生した政治的土壌、70年代後半から80年代前半に右派と左派の政権のもとに行われた犯罪対策、90年代後半の治安のための計画や地域警察制度の導入、2002年のルペンショックから最近の治安対策について、時間軸でわかりやすく解説されました。最近のテロ事件のために布告された緊急事態法の弱点などもわかる内容で、テロ対策のパラドックス(自由を守るための自由の侵害)についても考えさせられました。

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