門川京都市長と文化学部京都文化学科 下出 祐太郎教授がイベントで対談

2016.06.24

漆屏風『暦』を披露する下出教授(右)
文化学部 京都文化学科 下出 祐太郎教授(下出蒔絵司所3代目)が6月24日(金)楽学舎「粲宙庵」のオープニングイベントで漆屏風『暦』を披露し、京都市長の門川大作氏と対談しました。
「粲宙庵」は、200年の歴史を持つ(株)山中油店が所有する築100年の京町屋を昔ながらの手法で改修し、京都の歴史に培われた「ほんもの」を楽しく学ぶ舎です。「粲宙庵」に京都の漆文化の第一人者である下出教授の作品が常時展示されることになりました。
対談では門川市長から、「京都の文化を支えるために大きな役割を果たしたのが伝統産業。京都市では74品目を京都市の伝統産業に決定した。“ほんまもん”を残していくために、企業とのコラボレーションや斬新なデザインなどで経済価値を産み出し、京都の伝統産業は、京都の基幹産業となってほしい」など熱いメッセージが送られました。
下出教授は、「環境を破壊することなく日本独特の手法で受け継がれてきた伝統産業ですが、後継者の育成には課題もある。永続可能な日本文化・ものづくりの根幹として行政からも支援をいただき、若い人におおいに期待したい」など伝承の意義について語られました。
文化学部 京都文化学科では、京都文化を世界へ発信できる人材を目指しており、こうした「ほんもの」に触れ、学ぶ場として、ゼミでも活用したいと考えています。

門川市長と下出教授の対談
写真左から(株)山中油店常務取締役、下出教授、(株)山中油店代表取締役、門川市長、柿野理事長
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