むすびわざ講座 教養コース「『日本書紀』区分論と記事の虚実(付録:復元音で読む記紀万葉)」開講

2016.05.28

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トピックス公開講座むすびわざ館

5月14日・28日に、むすびわざ館で、生涯学習むすびわざ講座 教養コース「『日本書紀』区分論と記事の虚実(付録:復元音で読む記紀万葉)」を開講しました。
東アジア語文交渉史が専門の外国語学部 森 博達 教授が講師となり、2日間にわたり『日本書紀』の編修過程について考察しました。

1日目の講義では、『日本書記』を万葉仮名や倭習(日本語の発送に基づく漢字・漢文の誤用)の件数、分布の偏りなどから、『日本書紀』をα群・β群・巻30に三分した区分論について説明し、書かれた時代や筆者の候補を推測しました。また、聖徳太子が作ったとして有名な「憲法十七条」についても、β群と同じ倭習が見られるなどと分析、推測される作られた年代、作者、背景などを解説しました。
2日目は、「皇祖天照大神がいつ誕生したのか」をテーマに、文章の音韻、言葉の使い方から「天照大神」が誕生したと推察される時期などを解説しました。
また、最後には「復元音で朗読する記紀万葉の歌」と題し、中国語、朝鮮語、ポルトガル語などと日本語との交渉資料から当時の音韻やアクセントを推定、受講生も一緒に万葉集や徒然草などの古典の一説を朗読しました。

参加者からは「『日本書紀』という文献があることは知っていたが、初めて詳しく読むことができて楽しかった」「日本書紀に使用された文字の各種区分からその虚実や政治体制まで推論可能となったことは、目からうろこであった」「各時代の発音実演が楽しかった。復元音で読む方丈記では、様子が思い浮かんでくるようであった」などの感想が寄せられました。

1日目

①『日本書紀』区分論 
②編纂の主導者と記事の虚実

2日目

③皇祖天照大神はいつ誕生したか? 
④復元音で朗読する記紀万葉の歌
日本書紀の区分について語る森 博達 教授
各時代の個展を復元音で朗読した
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