天文学講座第4回「星が光るのはなぜ?」開催

2016.03.26

3月26日(土)に、岡山理科大学教授・元大阪市立科学館館長の加藤 賢一 氏による天文学講座第4回「星が光るのはなぜ?」が神山天文台で開催され、52名が参加しました。

加藤氏は優しい語り口で当日の天体観望会での見どころを紹介され、惑星の種類と小惑星について解説されました。
小惑星で一番大きなケレスの形は少し歪んでいますが、ケレスより少し大きな冥王星は丸く、ケレスよりもっと小さなイトカワのような小惑星の形は丸くありません。これらの具体的な写真を見ながら、丸い形になるものとならないものとの境目の大きさは、日本列島の半分程度であることを説明されました。

次に、星が光る理由をわかりやすく解説されました。さらに星が進化していくと、中心部は水素が無くなり、水素が燃える領域が外側へ広がっていくため、これまでより星は熱くなります。そして熱を逃すために星は膨れて巨星、超巨星になり、膨れると表面は冷めて赤くなる、ということを順を追って説明されました。

恒星の一生という本格的な内容にもかかわらず、小学生にもイメージしやすく好評で、かつ、大人の天文ファンの方にも「巨星になる理由が初めて理解できた」と満足していただけた講演となりました。

講演後は、アストロノミー・カフェにて多くの参加者とお茶を飲みながら気軽に語り合いました。さらに19時からの天体観望会では、木星やオリオン大星雲、ベテルギウスなど講演に登場した天体を100名近い方々と堪能しました。
 
講演を行う加藤氏
アストロノミー・カフェの様子
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