総合生命科学部 バイオフォーラム2015開催報告(3月14日)

名古屋大学大学院医学系研究科 生物化学講座 分子細胞化学教室の岡島 徹也 教授を講師にお招きし,「Notch受容体の上皮成長因子ドメインを修飾する 特異的O-結合型糖鎖」の演題でご講演していただきました.

講演では、糖鎖修飾反応がタンパク質の翻訳後修飾の中でも古典的でかつ普遍的なものであり、様々な構造の糖鎖が細胞応答や細胞間相互作用に重要な役割を果たしていることを説明されました。近年、特定のタンパク質機能制御に、特徴的な糖鎖が関与することが明らかになりつつあり、本講演では、その中でも上皮成長因子(EGF)様ドメインを修飾するO-型糖鎖修飾についての解説がありました。特にEGF様ドメインを持つNotch受容体が、糖鎖修飾により活性調節を受けるメカニズムについて最新の研究成果に基づいてお話下さいました。興味深い内容の発表の後に、参加者から活発な質問があり、糖鎖修飾の機能に関する理解を深める貴重なセミナーとなりました。
発表の後、興味深い内容に参加者からは活発な質問が多く寄せられた
参加者からの質問に回答する岡島徹也教授
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