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健康長寿地域とのつながり

健康長寿につながるインターバル速歩について
その効果・効能を京都市北区の人々に発信!!

  • 現代社会学部 3年次
    山本 翔太さん
  • 現代社会学部 3年次
    和田 真優さん

健康長寿の実現を目指し、京都産業大学と京都市北区が連携事業として取り組んだ「インターバル速歩マスター養成講座」。インターバル速歩は、遅い歩行と速い歩行を繰り返す健康運動で、持久力や筋力に大きな効果があるとされている。このインターバル速歩の知識や技術習得を目指す講座の運営サポートや、インターバル速歩の効果・効能などを紹介するパンフレット制作など、学生たちが地域の健康づくりを支えている。

今回の取り組みについて教えてください。

山本さん:現代社会におけるテーマの一つ「健康長寿」の実現に向けて、本学と京都市北区が連携事業として行った全5回の「インターバル速歩マスター養成講座」の運営サポートを行いました。関わるきっかけは、私たちが所属する現代社会学部 健康スポーツ社会学科のゼミで教わる濱野 強 教授が同講座の講師をされると知り、地域での実践になると思ったからです。

和田さん:このゼミでは健康の保全・増進につながる食や運動を地域社会に広める手法などを研究しており、単に講座運営をサポートするだけでなく、参加された北区の皆さんと一緒にインターバル速歩の指導法を私たち自身も習得することに努めました。講座の定員は40人でしたが、抽選になるほど応募者が多く、皆さん健康に関する意識がとても高いことが印象的でした。また、講座の運営サポートだけでなく、インターバル速歩が地域に広まることを狙い、効果・効能などをまとめたパンフレットを自分たちで作りました。

「インターバル速歩」とは、どのような運動なのですか?

和田さん: ゆっくり遅めの歩行と速めの歩行を3分ずつ繰り返し、それを概ね30分間行う健康運動です。歩く速さは人それぞれで良いのですが、遅めは通常歩行に比べてのんびりした感じ、速めは急いでいて少し息があがる感じをイメージして行います。

山本さん: 言葉で聞くと「それで運動になるの?」と思うかもしれませんが、私たちが実践したときは脚部の筋肉に張りを感じるほどでした。この運動のポイントは遅めと速めの歩行を交互に繰り返すことにあり、同じ速度で30分間歩行するよりも筋肉や心肺への負荷が大きくなります。

効果や効能はどこにありますか?

和田さん: 高齢者がいわゆる「寝たきり」になるきっかけの一つに、転倒による脚部骨折が挙げられます。その予防となる脚部の筋力アップが、このインターバル速歩では見込めます。また、筋肉量を増やすことで全身の代謝が良くなり、疾病の予防や健康状態の改善も期待できます。

山本さん: さらには、筋力や持久力が向上すると共に骨密度も高くなり、骨折のリスクが低下します。こうした健康運動は生活習慣病を患うリスクも下げてくれるのですが、今回の講座の狙いは、これらの効果や効能を知ってもらうことだけに留まりません。

和田さん: 今回の講座はインターバル速歩のマスター、すなわち指導者の養成を目的に、受講した方々が地域一体となって、インターバル速歩を実践してもらうことを目的として行っています。そうした実践を通じ、健康長寿の実現に役立つことが各種データで明らかになっている「人とのつながり」を得てもらうこと、それがインターバル速歩の最大の効果・効能といえます。

「人とのつながり」に向けて、工夫された点はありますか?

山本さん: インターバル速歩を始める前のアイスブレイク(準備運動)になり、かつコミュニケーションを深めるのにも役立つ簡単なゲームを考案し、参加者の皆さんに取り組んでもらいました。

和田さん: あわせて、濱野ゼミで以前から研究していた高齢者の健康保全に向けたストレッチの知識を応用し、インターバル速歩の後に2人1組で行う「パートナーストレッチ」も実践してもらいました。

山本さん: 受講者の皆さんが指導者となり、インターバル速歩を地域一体となって実践する際、こうしたアイスブレイクやパートナーストレッチが行われることで、健康長寿に必要不可欠な「人とのつながり」がさらに強まると思います。

発行されたパンフレットについて詳しく教えてください。

和田さん: 講座の運営サポートを通じ、健康長寿の実現に向けた体験や知識を数多く得たのですが、それを学内のレポートにまとめるだけでは広い発信にならないと考えたのが、パンフレットを作ろうと思ったきっかけです。

山本さん: 受講者の方々も地域でインターバル速歩を指導する際、「分かりやすい資料があれば助かる」という声も聞かれ、そうした声に背中を押してもらい、学んだ内容をパンフレットにまとめ、北区の方々に広く発信することを決めました。

和田さん: 具体的にはインターバル速歩の方法と効果、実施する際の注意点、講座に参加された方々の声などを掲載し、人とのつながりが健康長寿に欠かせないことは特に強調しました。

山本さん: 先に述べたアイスブレイクとなる簡単なゲームやパートナーストレッチの実施方法はイラストを交え、分かりやすく紹介しました。制作過程では、アイデアを誌面で表現することの難しさを痛感しましたが、京都市北区役所で連携事業を担当された方々にもアドバイスを受けながら、何とか発行することができました。苦労したパンフレット作りでしたが、社会人の皆さんと協働できたことを含め、とても良い勉強になりました。

最後に今後の目標を聞かせてください

和田さん: 私は福島県いわき市の出身なのですが、現代社会学部の健康スポーツ社会学科に進学した動機が、地元に健康運動を広めるリーダーになるためでした。今回の取り組みでは、具体的な実践活動や地域の方々との交流から様々なことを学ぶことができ、今後もこうした取り組みを続け、健康運動の指導者として地元に貢献したいと思っています。今回お世話になった京都市北区役所の方々はとても親切で、公務員も地元貢献に向けた進路として考えるようになり、今はそのための勉強も始めています。

山本さん: 私は大学入学時、健康スポーツ社会学科での学びが活かせるスポーツやフィットネス関連の企業で将来働きたいと思っていました。その気持ちは今も同じですが、今回の取り組みを通じて高齢者の健康や「人とのつながり」をサポートする仕事に就くことも、目標の一つに加わりました。私も、引き続き地域一体となった活動に関わっていきたいと思っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

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