021
学生世界の文化

グローバルコモンズでの国際交流を仕掛け続ける2人の留学生スタッフ

  • 文化学部留学生/グローバルコモンズ学生スタッフ
    ルスカー ドミニカさん
  • 文化学部留学生/グローバルコモンズ学生スタッフ
    ニストリ エレナさん

留学生として京都産業大学に通い、学生の自由な異文化交流を図る学習施設・グローバルコモンズの学生スタッフとして活動する彼女たち。各々が語学をはじめ日本の文化を学ぶ傍ら、同じく異文化を学習する学生の支援を行っている。学生スタッフたちは学部・学科はもちろん、出身国も多様。学生同士密に交流しながら、イベントやワークショップの企画・運営に取り組んでいる。日本人学生だけでなく、留学生の学習もサポートしながら、自身も留学生としての学びを深めるこの取り組みは、世界各国の文化や言語と日本の学生をむすぶ架け橋となっている。

グローバルコモンズでの活動を始めたきっかけは何ですか?

ドミニカさん:自国のチェコの大学で日本語を専攻しており、日本語をもっと上手に使えるようになりたいと日本への留学を決めました。実際に訪れてみて、グローバルコモンズでのスタッフという活動を知り、日本での職業体験も兼ねて参加してみようと思ったのがきっかけです。日本文化の楽しさや面白さに惹かれて学習を始めましたが、スタッフの経験を通して日本で働くというイメージがつきました。日本の文化や慣習を知る良い体験になっていると思います。

エレナさん:私はもともとイタリアで翻訳と国際関係学の勉強をしていましたが、日本の言語や文化についても興味があり、学んでみたいと思い日本への留学を決めました。この活動を始めたのは、日本の学生と留学生が一緒になってたくさんのアクティビティをすることができるからです。国際関係についても学習しているので、さまざまな国の人が協力して活動するグローバルコモンズにとても興味がわきました。

嶋田さん:私は理系の大学院に所属しているので、海外発表や学会、授業でも英語を話す機会が多いんです。そこで、もっと英語に慣れたいと思ったことがきっかけでこの活動に参加し始めました。オープニングスタッフとしてゼロから作り上げることやさまざまな学部・学科の学生、母国語も違う学生たちとが協力し合って活動することが面白そうだと思いました。

中野さん:私もこの活動を通して異文化交流ができればと思ったのがきっかけですね。このグローバルコモンズが完成する前から、さまざまな国へ旅行に行ったりして、多くの国の文化や背景に触れていました。日本では当たり前でも、海外では全く通用しないことが多々あって、そういった経験から国際的な広い視点を持つようになったんです。このグローバルコモンズでの活動を通して、京都産業大学から“グローバル”というものを発信していきたいと思いました。

普段はどんな活動をしているのですか?

ドミニカさん:彼ら日本人学生と一緒に話し合いながら、“Chat in English”をはじめとしたアクティビティやイベントを行っています。“Chat in English”は毎日3回行っており、日本人の学生と留学生が会話をしながら英語の練習をするというイベントです。

中野さん:そのほかにも、グローバルコモンズの施設運営の補助も行っています。日本語や英語での施設案内・見学ツアーの実施や、書籍・DVDの書架への返却も業務の一つです。活動内容は、日本人学生も留学生もほぼ同じ。だからこそ、お互い助け合いながら取り組むことができています。

活動していく中で、壁にぶつかったりしたことはありましたか?

中野さん:大変だと感じることはあまりなかったですが、唯一壁を感じたのは自分自身の英語力ですね。
“Chat in English”を開催するにあたっても、実際に英語で会話をしてみると、自身の英語力の無さを痛感しました。そのためだけではないですが、毎日の英語の勉強は欠かさず行っています。今は文法だけではなく、スピーキングやライティングなど、より実践的な英語学習に力を入れるようになりました。

嶋田さん:私も英語力を向上させることには苦労しました。英語で会話をする際は、これまで勉強してきた、読んだり書いたりする力とはまた違った力が必要とされるんですよね。これまで話す力というのはあまり鍛えられていなかったので、英語のラジオを聞いたり、フレーズの発音練習をしたりなどして、とにかく英語に慣れるよう努力しました。これは今も継続して勉強中です。また、文化の違いもやはり難しかったですね。留学生たちも、アメリカやヨーロッパ、アジアなどさまざまな国から本学に来ているので、それぞれの文化の違いから会話が上手くつながらないこともありました。そういった点では大変でしたが、そもそも違う文化なのだと受け入れることで、コミュニケーションも円滑に進められるようになったと思います。

ともに活動するうえで、お互いの印象はいかがでしたか?

エレナさん:京都産業大学の学生たちはみんな活発で、いつも忙しそうな印象です。ほとんどの学生が、サークルや部活に所属していることに驚きました。いろんなアクティビティに参加して、勉強もして、アルバイトもして。遠くから通っている学生も多く、みんな頑張り屋さんだなと思いました。

嶋田さん:私たちも彼女たちはすごく努力家だと感じていますよ。活動に対してとても真面目。勉強をする時間もとても長いですし、熱心だなという印象でした。

中野さん:本当に一生懸命で、母国語の他に英語も話せるし、日本語も理解している。とても能力が高いなと思いますし、彼女たちの頑張りにいつも刺激を受けています。

中野 稜介さん(外国語学部4年次)
ルスカー ドミニカさん
ニストリ エレナさん
嶋田 裕さん(先端情報学研究科 博士前期課程2年次)

活動を通しての新しい発見や、自身の成長についてお聞かせください。

エレナさん:日本人の学生からは本当にたくさんの新しい学びが得られています。自分たちとは違った考え方や意見が面白く、それらを比較してみるのが楽しいですね。日本語のコミュニケーションスキルもアップしたという実感があります。

中野さん:学生スタッフは18名いて、みんなで協力しながら活動しているので、協調性や自主性をはじめ、アイデアを出す発想力も鍛えられたと思います。もっと工夫できないかな、じゃあこうしてみよう、と自主的に考えられるようになったのは、この活動のおかげだと思っています。

ドミニカさん:私は日本語の上達はもちろん、活動を通してポスターなどにまとめる表現力もついたと思います。また、グローバルコモンズの見学ツアーは普段英語で案内するのですが、日本語でも案内できるように頑張って練習しています。言語は実際に使ってみることが何よりも練習になりますね。

嶋田さん:生きた英語に触れることはとても大切ですよね。私もこの活動をするようになって、英語をより身近に感じられるようになりました。京都の街は外国人観光客が多いので、道を聞かれたりすることも多いですが、これまでは緊張してしまって上手く話せませんでした。それが今では自信を持って話せるようになり、以前に比べて上手く対応できるようになっていると感じています。普段の活動が実生活にも生きているなと思いますね。

これから、スタッフとして頑張りたいことはありますか?

嶋田さん:個人的には、もっと英語力を伸ばしたいです。また、グローバルコモンズでは学生スタッフが中心となって企画立案ができるので、より多くの学生が参加できるようなイベントを企画していきたいと思っています。

中野さん:まずはこのグローバルコモンズという施設について、もっとたくさんの人に知ってもらいたいですね。どんな活動をしていて、どんなことができるのか。そういうことを発信していくことで、学生たちがより活用しやすい施設になればいいなと考えています。これから入ってくる後輩たちにも、ぜひ学生スタッフの活動をおすすめしたいですね。

ドミニカさん:私たち留学生目線からは、日本の学生に外国のことを知ってもらって、海外に進出する学生を増やしていきたいと思います。

エレナさん:また、日本人学生だけでなく、私たちのような留学生にもここでのイベントやアクティビティに参加してもらいたいです。留学生にとっても使いやすい環境になるよう、外国語学習のお手伝いなどをしていきたいです。そうやってどんどん交流の輪が広がるといいなと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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