014
全力の応援全学の絆

きらめく笑顔とダンスで全学を一つにするチア男子

  • 外国語学部 4年次生
    橋本 佳那子さん
  • 経営学部 3年次生
    内田 隼人さん
  • 外国語学部 4年次生
    平岡 花怜さん

【むすぶ人】京都産業大学「全学応援団チアリーダー部」

未だ女子のイメージが強いチアリーディングだが、女子顔負けのきらめく笑顔とダンスで演舞の一角を担う男子がいる。本学のチアリーダー部男子部員・内田さんは、入学式で見たパフォーマンスに憧れ、人とは違うことに挑戦したいと入部した。女子部員との体格や筋力のバランスに苦労することもあるが、その差を感じさせないほどのチームの団結と会場の一体感、そして何よりも応援の楽しさがやりがいだ。既存のイメージに捉われず、やりたいことを追求し挑戦することが自分自身の成長につながっているという。応援を通して出会うさまざまな人々に刺激を受け、さらに頑張る力が湧く。応援する側もされる側も互いに力を与え合うことで、個人としてもチームとしても、大学全体としても成長できるのだ。京都産業大学は、そんな学生たちの挑戦を応援している。

そもそも、チアリーディングを始めたきっかけは?

内田くん:入学式での歓迎パフォーマンスを見て、楽しそうに元気に踊っている姿がかっこいいと思ったのがきっかけです。せっかく進学するのなら、何か新しいことに挑戦したいと思っていたこともあったので。女子だけのチアリーディング部に入るということに特に抵抗はなかったというか、全然意識をしてなかったですね。体験入部に行った際に昨年の主将に「冷やかしなら帰って」と断られたんですが、逆にそれで火が付いたというか。本気だということをアピールしたら、参加させてもらうことができました。

橋本さん:彼が来た日は覚えています。断られたとき、突然その場で服を脱ぎだしたんですよ。そうしたら服の下にジャージとハーフパンツをはいていて、練習する準備万端で。彼の本気さを感じましたね。

平岡さん:こちらとしても、男子が入部するということは全く想定してなかったので、はじめはただただ驚いていました。まさか入部するとは思っていなかったですが、人見知りなどもなく堂々とした姿が印象的で、漠然と「これからチア部もいろいろ変わっていくな」と思いました。

内田くん:よく聞かれるんですが、実際活動していても男子だから苦労するということはほとんどないんですよ。着替えの際に場所がないくらいですかね。どうしても男女の力の差はあるので、鍛えすぎてもバランスが取れずにリフトの際ぐらついたり、体力面では多少難しいと感じることはありますが。気持ち的には全くないです。

橋本さん:私がチアを始めたきっかけは産龍戦での応援を見たこと。当時勧誘期間も既に過ぎていたのですが、翌日すぐに練習見学に行って入部を決めました。それくらい惹かれるものがありました。

平岡さん:私は入学前から少し興味があって。高校の時はあまり部活をしていなかったので、最後の学生生活になる大学は、多少しんどくても充実した、達成感のある部活をしたいと思い、憧れていたチアリーダー部に挑戦しました。

橋本 佳那子さん
内田 隼人さん
平岡 花怜さん

普段の活動はどんなことをしていますか?

平岡さん:入学式や卒業式などの式典で、応援団全体(吹奏楽部・リーダー部・チアリーダー部)で演舞をします。もちろん野球やアメフト、サッカー、駅伝…などさまざまな部活の応援活動も行います。部としては、夏に他大学と協働で大きなステージも作ります。

内田くん:ほかにも、地域のお祭りやイベント、パレードなどにも参加したり。

橋本さん:卒業生の先輩が指導してくださったりもしますが、基本は自分たちでメニューを組んで練習をしています。これまで先輩方から代々受け継いだダンスの構成やメニューをアレンジして自分たちなりにパフォーマンスをつくっていきます。部の運営も、主将・副主将、渉内・渉外、会計など役割を分担し、協力しながら行っています。

チアリーディングの楽しさ・やりがいはなんですか?

内田くん:会場の一体感を感じられたとき、やりがいを感じます。京都産業大学にはいろんな部活動に全国区のすごい選手がたくさんいて、そんな選手たちが大学という同じ旗のもとで頑張っていると思うと力が湧いてきます。試合でみんな一緒に応援歌を歌っている時は一つに団結している感じがしてとても好きです。選手たちの近くで声を届けられるというのもやりがいですね。

橋本さん:私も応援をしているときが一番楽しいです。もともと試合観戦や応援は好きだったのですが、チアをはじめてもっと好きになりました。高校時代はバレーボール部に所属していて、選手として試合に参加していたので、応援される側の気持ちもとてもよくわかります。応援の声の大きさだけで試合の流れが変わることもありますし、応援団全体で、大学全体で大きな応援ができるというのはやりがいに繋がっています。

平岡さん:やりがい、というと難しいのですが、振り返ったときに、ただただ濃い日々を過ごしていたなと思えるところでしょうか。チアをしていなかったら出会えなかった人々もたくさんいますし、気付けなかったこともあります。入部していなかったら同期や先輩・後輩たちとここまで本音で語り合うこともなかったと思います。そういう体験が私の中では財産なんですよ。練習がうまくいかなかったり、大変なこともありますが、それを超えるところに楽しさがあると思っています。

チアを通して成長したと感じることは?

平岡さん:自分ときちんと向き合うようになりました。困難なことがあっても逃げない、たとえ無謀と思われても挑戦しようと思えるようになったところは、成長したなと思います。あと、チアで活動したことで、本当にたくさんの人と出会って、さまざまな体験ができたことは大きな成長です。この大学に来てよかったなと思えましたし、大学のことも好きになりました。

内田くん:活躍する選手たちの姿を見て、たくさん刺激をもらっています。こんなに頑張っている人たちがいるんだから、自分も負けたくない、努力しようと思えます。最近自分でトレーニングノートを付け始めて、目標や現状の課題を記録しているのですが、それを見て日々挫折と成長を繰り返しています。チアを始めて、自分が思っていたより頑張れる人間だと気づけたので、もっともっと努力していきたいですね。

橋本さん:私も彼と同じで、選手たちの頑張りを見て勇気をもらっています。そのおかげか、何事にも向上心を持って取り組むことができるようになったと思います。また、基本的には学生が主体となって運営しているため、自分の発言でみんなが動く、という責任感を持つようにもなりました。

今後の目標を教えてください。

内田くん:今は、日々の目標を一つ一つ達成していきたいです。昨日の自分より成長したと思えるように、トレーニングノートなどを活用しながらスキルを高めていきたいと思っています。男子だから、女子だから、と決めつけずに、自分がやりたいと思ったことに全力で取り組んでいきたいですね。部としても、1学年下にもう一人男子部員が加入したので、同じ立場として彼をサポートしてあげたいと思います。次の世代の部員たちも、やりたいことに積極的に挑戦して、チアを思いっきり楽しんでほしいですね。

平岡さん:12月の単独公演で引退となるので、それまでに新しい技や構成を完成させて、やりきった!という清々しい気持ちで引退したいですね。部員みんなが、それぞれの形でやりがいを見つけて成長できる部にしたいです。

橋本さん:イベントごとに、いろんな達成感があるんです。頑張れば頑張るほど、その感動を味わえるので、私自身はもちろん、部のみんなでその感動を共有したいですね。

※掲載内容は取材当時のものです。

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