013
地域の安全子どもの笑顔

警察・行政と連携する、日本初の学生の地域防犯パトロール隊

  • 法学部 3年次生
    副隊長:森藤 茉帆さん
  • 文化学部 3年次生
    隊長:高瀬 実紗さん
  • 法学部 3年次生
    副隊長:濱松 克典さん

【むすぶ人】京都産業大学 学生地域安全推進隊「サギタリウスチーム」

全国初の学生地域安全推進隊「サギタリウスチーム」は京都府北警察署から北防犯推進委員に委嘱され、学内と地域の安全を守るべく邁進している。防犯広報啓発活動の他、交通安全や薬物乱用防止活動を推進し、「青色パトロール」と称した地域の見回りと小学生の下校見守りを 行う。秋には学生たちが自ら企画した、小学校での防犯啓発イベントを 実施予定。また、京都市北区役所から地域の危険な場所を掲載した マップの制作を依頼され、地域住民や警察官と協力して調査・制作 するなど、行政ともむすびつきながら地域住民へ注意を促している。 サギタリウスチームは警察署と密接に連携して活動するため、警察官を 目指す隊員も多いという。純粋でまっすぐな正義感を胸に、安心して過ごせる地域の安全をこれからも守り続ける。

「サギタリウスチーム」はどのような活動をしているのですか?

高瀬さん:サギタリウスチームは有志の学生が集まり、学生部の職員や京都府北警察署と連携して学内外で防犯啓発活動を行う学生地域安全推進隊です。2002年に全国で初めての学生地域安全推進隊として設立されました。現在、48名が所属し、京都府北警察署から北防犯推進委員として委嘱されて活動しています。北警察署での研修会などで護身術を現役の警察官の方から直接指導を受けることもあり、警察署と密接な連携を図っています。

森藤さん:普段の活動内容は主に3つです。1つ目は柊野小学校区の見回りと小学生の下校見守りの地域パトロール、通称「青色パトロール」です。2つ目はキャンパス内の自賠責保険の切れたバイクを見つけ警告する活動とオリジナルの交通安全・防犯啓発作文が記載されたポケットティッシュの配布。3つ目は地域との交流活動です。これらの活動は隊員が交代で参加し、週1回のミーティングで担当隊員を決定しています。また、隊員全員で企画運営する防犯イベントも年に3回ほど実施しています。今年度は交通安全・防犯啓発・交通安全活動や、薬物乱用防止活動をキャンパス内で行いました。10月にはサギタリウスチーム初の試みとなる、柊野小学校での防犯教室を実施する予定です。

高瀬さん:柊野小学校は普段から青色パトロールで巡回している地域で、私たちも馴染みがあります。北区の住民で組織する防犯チームが最近柊野小学校では防犯教室を行っていないため、私たちが防犯教室をしようということで、企画しました。現在は学生部の職員を通して北警察署や柊野小学校の先生方と一緒に防犯教室の開催に向けて準備中。今回の対象は小学3年生で、メインテーマは子どもたちを不審者から守るための防犯標語「いかのおすし」を知ってもらうことです。不審者にはついて行かない、知らない人の車に乗らない、といった内容を、いかに小学生に興味を持ってもらうか。ミーティングで何度も話し合い、小学生が体験的に楽しんで覚えられるシミュレーションクイズを考えています。

森藤 茉帆さん
高瀬 実紗さん
濱松 克典さん

地域とのつながりを感じる瞬間はどんなときですか?

濱松さん:青色パトロールの際に、小学生が手を振ってくれる時はやりがいを感じますし、地域とつながっている実感が持てますね。人気のない道が多い校区なので、パトロール隊が道の隅で見守っているだけで、子どもたちに安心感を与えられているのではないかと思います。

森藤さん:昨年末には北区の警戒パトロールを地域住民の方、北警察署と合同で実施しました。また、あまり知られていない、地域の危険な場所を調査し、防犯マップを制作。地域住民に配布するという取り組みを北区役所から依頼されたんです。防犯マップだけでなく、地域のお役立ち情報も一緒に掲載し、本学の学生や、多くの住民の方に手に取ってもらえるものができるよう、努力しています。

活動の際に気をつけていることはありますか?

濱松さん:私たちは活動を通して、防犯や交通ルール、マナーについての注意・啓発を行う立場にあります。説得力を持って防犯を訴えるためにも、自分自身がルールやマナーをしっかり守ること、正しい礼儀作法で人と接することを常に心掛けています。

高瀬さん:先ほどもお話した通り、警察署から委嘱を受けているので、大きな責任があるという自覚を持って活動しています。残念ながら、交通ルールやマナーを守らない人たちがいますが、私たちが注意喚起するなかで、みんなが過ごしやすい街に変えていけたらと思っています。

森藤さん:サギタリウスチームの認知度は学内でもまだまだ低いのが現状です。私たちの防犯活動の内容や意義を知り、興味を持ってもらえるように気をつけています。学生はもちろん、地域住民の方、北区役所などの行政機関、警察署との関わりは私たちの活動になくてはならないものなので、相手に応じて適切なコミュニケーション方法や言葉遣いができるように努めています。

サギタリウスチームに入隊したきっかけは?

高瀬さん:新入生の頃、寮の先輩からの誘いで始めました。以前は部活と掛け持ちでサギタリウスチームの活動に参加していたのですが、隊長になった今は防犯活動に専念しています。リーダーになった経験が今までなかったので、学生部の方や警察の方とのコミュニケーションや、隊員をまとめることに戸惑いも多くありますが、同時に人間として大きくなれた実感もありますね。

濱松さん:消防士をめざしていて、学生時代に何か人の役に立てることをしたいという思いがありました。そんな時、サギタリウスチームのことを寮の友人から聞いたのが入隊したきっかけです。現在は学外のボランティア団体での活動と両立しています。兼部している隊員も多いですね。本学には熱意を持って活動している学生が多く、良い刺激を受けています。

森藤さん:私がサギタリウスチームに入隊したのは、2年次生のころ。入学以前から、警察官をめざしていて、そのことを学生部の方に話すと、サギタリウスチームで活動してみたらどうかと勧めていただき、参加することになったんです。私以外にも警察官志望の隊員はたくさんいて、警察署での研修はもちろん、北区役所との合同プロジェクトなど、貴重な体験をさせていただいています。目上の方との接し方、自分の意見の伝え方などを身につけることができ、自分自身の成長も感じています。この経験を糧に、警察官になるという夢を実現させたいです。

今後の目標を教えてください。

高瀬さん:まずは柊野小学校での防犯教室を成功させること。今年は小学3年生のみを対象にしたイベントですが、来年以降、対象学年を増やしてもっと大きな規模にしたいですね。たくさんの小学生の心に残る防犯教室にできたらと願っています。また、北区役所との共同プロジェクトのマップ制作も完成度の高いツールが制作できるよう、頑張りたいと思います。街の安全と安心を守り続けるためにも、サギタリウスチームの結束を固め、私たちの意思を次の世代に受け継いでもらう必要があります。まずは隊員たちが防犯意識を強く持ち、一丸となって京都産業大学の学生や地域の方々にも伝えていってもらいたいですね。

※掲載内容は取材当時のものです。

新着一覧

学生の感性をまちづくりに生かす「鳥取県ふるさと創生応援隊」
経営学部生が公認会計士に現役合格。勉強に最適な環境と仲間の存在
京都の歴史や文化をむすぶ架け橋となる「京都市認定通訳ガイド」取得に挑戦
京都産 大豆で地域のブランド化に取り組む“静原応援隊”
小豆島「島鱧」のブランディングに、学生たちができること
国内私立大学最大の望遠鏡で世界中の研究者と宇宙の謎と対峙する、未来の研究者
グローバルコモンズでの国際交流を仕掛け続ける2人の留学生スタッフ
ゼミ生のDIYリノベーションで井手町に交流拠点をつくる
PBL授業の課題から生まれた京都マラソン沿道応援企画への挑戦
IoTによるバス安全運転支援システムの開発が、社会を安全にする
PAGE TOP