創立50周年記念事業 理学部学科再編記念講演会 開催

理学のフロンティアへ

 1965年、経済学部と理学部の2学部からスタートした京都産業大学は、2015年に創立50周年の節目を迎え、理学部を大幅に再編します。
 現行の「数理科学科」「物理科学科」に加え、日本で初めて「気象」を冠した「宇宙物理・気象学科」を開設します。
 この度、これを記念して理学分野の最先端で活躍する一流の研究者を招いた連続講演会を開催しますので奮ってご参加ください。

日時 2015年11月15日(日) 「物理学が実現する夢 〜未来社会に向けて〜」
2015年12月12日(土) 「一般相対性理論と天文学」
2016年1月23日(土) 「空に生命の証『水』を探して」
Searching the Sky for Water as Evidence of Life
2016年2月6日(土) 「岡潔の『数学する身体』」
2016年2月20日(土) 「集中豪雨は予測できるか?−最先端気象レーダと大規模コンピュータを用いた予測研究の最前線−」
開催時間 13:30 受付開始 14:00 開演 15:30 終演予定
場所 京都産業大学 むすびわざ館 2階ホール
京都市下京区中堂寺命婦町1-10 (京都市下京区壬生川通松原下る)
交通アクセス
申込 申込不要・聴講無料
各回とも定員400名

2015年11月15日(日)

「物理学が実現する夢〜未来社会に向けて〜」

物理学者:十倉 好紀氏
(東京大学大学院工学系研究科教授・理化学研究所創発物性科学研究センター長)

科学の発展とその工学への応用の歴史を鑑みますと、その時代を創った新しい技術の背景には常に基盤となる新鮮な物理科学概念が存在しました。実際、20世紀にコンピュータやレーザーなど、時代を変革した新しい技術を生み出した量子力学に基づく物理学は、今度は持続可能社会に向けて、どのような役割を果たせるでしょうか。省・創エネルギーの課題解決に向けた、固体の新しい電磁気学が実現する夢を考えます。

2015年12月12日(土)

「一般相対性理論と天文学」

宇宙物理学者:二間瀬 敏史氏
(東北大学理学研究科教授・2016年4月より京都産業大学理学部教授として着任予定)

一般相対性理論ができてから100年の間に、机上の空論と思われていた理論は宇宙を理解するために必要不可欠のものになりました。これには観測技術の発達が大きな役割を果たしています。講演ではアインシュタインの人物像と一般相対性理論が予言する中でも特に不思議なブラックホールと重力波について最近の天文学での話題をお話します。

2016年1月23日(土)

「空に生命の証『水』を探して」
Searching the Sky for Water as Evidence of Life

天文学・宇宙物理学者:エドウィン・ターナー氏
(プリンストン大学教授・東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構・客員上級科学研究員)

地球上の全ての生命に必要不可欠な水。私達に身近な生命は水の中で生まれ、細胞内外の主成分は水です。それゆえ宇宙物理学者はまず、地球外に液体の水を有する環境を探します。近年、この努力が太陽系内での多くの驚くべき成果として実を結んでいます。間もなく天文学者が、他の恒星の惑星や更にその月に、液体の水を探し始めるでしょう。宇宙生物学者の多くは宇宙に液体の水が豊富なら、生命もありふれたものだと考えています。

※逐時通訳があります。

2016年2月6日(土)

「岡潔の『数学する身体』」

独立研究者:森田 真生氏
(東京大学理学部数学科を卒業後、独立研究者として活動)

本講義では、数学を通して「人間とは何か」「人間の心とは何か」を根底から問い直し、最晩年は10年にわたり京都産業大学でも教鞭をとった数学者・岡潔の生涯と思想について、その背景となる数学の歴史を紐解きながらお話いたします。

2016年2月20日(土)

「集中豪雨は予測できるか?
−最先端気象レーダと大規模コンピュータを用いた予測研究の最前線−」

気象学者:坪木 和久氏
(名古屋大学宇宙地球環境研究所教授)

経験したことのない豪雨。地球温暖化という気候大変動の時代に生きる私たちは、常にそのような大雨の危険にさらされています。これまでの経験では対応できない集中豪雨災害から人命を守るため、気象学には次世代予測法の開発が求められています。その一つとして最先端気象レーダと大規模コンピュータシミュレーションによる予測の研究が進められています。本講演では近年の集中豪雨の実態を示しつつ、予測研究の最前線を紹介します。

お問い合わせ
京都産業大学 理学部事務室
〒603-8555 京都市北区上賀茂本山
TEL.075-705-1463 Fax.075−705-1820
E-mail:rigaku-jim@star.kyoto-su.ac.jp
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