陸上競技部 「全日本大学駅伝」歴代最高記録で大健闘

 11月1日、大学駅伝日本一を決定する「第47回全日本大学駅伝対校選手権大会(熱田神宮〜伊勢神宮106.8km)」が開催され、“打倒関東!”を掲げて陸上競技部男子駅伝チームが出場し、2004年以来11年ぶりに総合11位(総合記録5時間22分21秒)と大健闘を見せました。

 今大会の記録は現在の距離(106.8km)になった1989年以降、関東地区を除く大学のベスト記録5時間22分27秒(2001年京都産業大学)を上回る歴代最高記録で、昨年の大会であれば総合7位に相当するシード権を争える記録でした。
 また、日本体育大、大東文化大といった箱根駅伝優勝経験がある大学をはじめ関東地区代表の5校以上に先着したのは、5位入賞を果たした1999年以来16年ぶりの快挙になりました。

記録
区間名前(学部・学年)区間記録(順位)総合記録(順位)
1区 中西 健(経済・4)44分13秒(17)44分13秒(16)
2区 上門 大祐(法・4)39分9秒(10)1時間23分22秒(13)
3区 中井 脩人(経営・4)27分48秒(8)1時間51分10秒(10)
4区 大貫 陽嵩(経営・3)42分18秒(15)2時間33分28秒(12)
5区 田中 悠介(経営・3)35分21秒(13)3時間8分49秒(12)
6区 元木 駿介(法・2)36分56秒(10)3時間45分45秒(11)
7区 奥村 杏平(経営・2)36分42秒(12)4時間22分27秒(12)
8区 寺西 雅俊(法・3)59分54秒(10)5時間22分21秒(11)

レース展開

 今大会で史上最多43回目の出場となった京都産業大学は、関東勢が史上最多の15校出場するため激戦が予想されましたが、昨年(12位)のメンバーが7人残っており8位入賞を目標にレースに臨みました。

 1区は昨年もこの区間を任され12位と健闘した中西選手でしたが、急激なペースアップに遅れをとり、昨年と同タイムながら17番手で2区の上門選手に襷を繋ぎました。
 2区は出雲駅伝で1区8位の実績がある主将・上門選手。主将の意地で遅れを取り戻そうと快調にペースを刻み、4人抜きの13位で3区の中井選手へタスキを繋ぎました。
 3区の中井選手は、関東の強豪校である山梨学院大、日本体育大との競り合いを制し、10位まで順位を上げて4区に繋ぎました。
 中盤の要である4区を任された大貫 陽嵩選手は、接戦の中でタスキを受けましたが、少しずつ離されてしまいました。しかし前の大学が見える12位で田中選手に襷を繋ぎました。
 出雲駅伝に続き、大学駅伝2回目の出場となった5区の田中選手は、前のランナーを目標にして少しずつ追い上げ、順位は変わらなかったものの10位と15秒差まで詰める力走を見せました。
 6区の元木選手は、前を行く帝京大をかわして11位に浮上し、後続の神奈川大との差を広げ7区奥村選手に襷を渡しました。
 6区の元木選手とともに昨年も伊勢路を駆け抜けている7区の奥村選手は、最近本調子ではなかったもののしっかりと走り、12位でアンカーの寺西選手に襷を託しました。
 全区間中最長で約20kmある最終8区を任された寺西選手は、昨年に引き続き快走を見せ12位で受けた襷を11位に上げフィニッシュテープを切りました。
 1区で若干の出遅れがあったものの2区、3区の4年生が巻き返した後は堅実なレース運びを演じ、各々が関東の選手たちと互角の走りで、まさに『関西の雄』の存在感を示しました。

  • 1区中西選手

  • 2区上門選手

  • 3区中井選手

  • 4区大貫選手

  • 8区寺西選手

  • 全学応援団

コメント

1区中西健選手
「個人的には良くなかったけど他の4年生が盛り返してくれた。前回も走っていたので仕掛けどころはわかっていたが、ペースの上げ下げに対応できなかった。次の関西学生駅伝では今回の走りをもう一度して、優勝したい」

2区上門大祐主将
「区間6位を狙っていたので納得していないが、目標に近いタイムを出すことができた。1年生の時から全日本を目標に頑張ろうと言い合ってきたので、一緒にタスキをつなげて嬉しかった。関西学生駅伝ではしっかりと調整をして、昨年1秒差に負けたリベンジを果たして優勝する」

3区中井脩人選手
「チーム全体では昨年よりも4分ほど総合タイムを縮めることができた。関西学生駅伝では他の関西勢に勝って今回の実力をもう一度見せつけたい」

4区大貫陽嵩選手
「集団だったのでいい感じでスタートできた。プレッシャーもあったが、しっかり楽しむことを考えて走った。関西学生駅伝では区間賞を獲りたい」

5区田中悠介選手
「大貫が前の選手の背中が見える位置でタスキをくれたので出雲の時より楽に走れた。今回は調整がうまくいき、コースの確認もできていて完璧な状態だった。次も関西で優勝する」

6区元木駿介選手
「昨年初めて出場した時はチームに貢献できなかったので、今回はチームに貢献する走りを心がけた。関西学生駅伝では優勝したい」

7区奥村杏平選手
「今回は本調子ではなかったが、その中で最大限の走りができた。今回の結果で油断してしまうと関西学生駅伝で負けることになるので、今以上に調子をあげて区間賞を獲りたい」

8区寺西雅俊選手
「調子もよく出雲でもしっかり走れたので、今回も自信をもって走ることができ、目標の60分切りを達成できた。次の関西では優勝をする。個人では区間賞を狙っていきたい」

濱西将大主務
「主力の4年生を中心にチームの雰囲気が良かった。中西は本来の実力からするともっと良い順位で走れたが、後ろの4年生2人が盛り返してくれた。後半区間は2、3回生がしっかり走ってくれて来年につながるレースだった」

【記事・写真】京都産業大学体育会本部編集局 鐘ヶ江直哉さん(経済・1年次)、石丸一真さん(法・1年次)、岡崎舞さん(文化・1年次)

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