京都産業大学×箕面公園昆虫館 夏休み講座inグランフロント大阪
「昆虫からのメッセージ」

協力:大日本印刷株式会社

申込みは終了しました。

この講座は、京都産業大学と人気テレビ番組をはじめ各種マスコミに登場する箕面公園昆虫館の名物館長 久留飛 克明 氏とのコラボイベントで、「昆虫」をテーマに3つの講座を実施します。

「昆虫」はエビやカニと同じ節足動物でありながら、唯一、羽を持っている生き物。空を飛ぶ翼を持っている鳥は恐竜から進化したもので、翼はその前足が変化したものと言われています。その他に、足の間に膜を作って「翼」のようにしているモモンガやムササビもいます。
しかし、「昆虫」の翼はそれらの進化とは全く違うことが分かります。
「昆虫」の進化は体の形だけではなく、体の模様にも表れます。その一つが「地球温暖化」を原因とするもの。テントウムシの斑点には地球温暖化の変化によるものと思われる特徴があります。

また、動物実験からのデータにより、ミツバチが作り出すハチミツやローヤルゼリーが糖尿病にどのような影響を与えるのかが分かってきました。

このような、「進化」、「地球温暖化」、「糖尿病」について、「昆虫」がどのようなメッセージを私たちに届けているのかをテーマにお話いたします。

小学生向けの講座も含むイベントになっており、親子でお越し頂くことも可能です。
昆虫や環境にご興味のある大人の方や、夏休みの学習としてお子様のご参加もお待ちしております。

開催概要

開催日 平成27年8月4日(火)
会場 CAFE Lab.グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F
大阪市北区大深町3-1(北館)
交通アクセス
主催 京都産業大学 ミツバチ産業科学研究センター
協力 箕面公園昆虫館
大日本印刷株式会社
定員 各講座 30名
参加費 無料
参加者の方々は傷害保険にご加入頂きます。(本学負担・手続き不要)
申込 郵便番号・住所・参加者氏名(人数分)・電話番号・年齢・参加希望講座・保護者氏名(小学生のご参加の場合に必須)などを記載の上、以下のいずれかの方法にてお申込みください。(先着順)

【往復はがき】
〒603-8555京都市北区上賀茂本山 京都産業大学 研究機構 宛
【FAX】
FAX:075-705-1966 ※「夏休み特別講座 参加希望」と明記下さい。

※ご提供頂いた個人情報は、本学開催行事の案内以外には一切使用いたしません。
申込
期限
平成27年7月30日(木)
(往復はがき:当日消印有効)
※インターネット申込は定員になるまで受付いたします。

プログラム

1時間目 『昆虫は何者か?』

箕面公園昆虫館 館長 久留飛 克明
時間 13:00〜13:50
対象 一般(小学校3年生以上)
構成
(予定)
講義20分、発泡スチロールや紙を材料にした工作10分、講義20分。
工作では、昆虫が飛ぶ構造を利用した飛行機を作ります。

内容

昆虫は動物の中で、身近な生き物ですが、いったいどんな生き物なのでしょうか。エビや、カニ、ダンゴムシ、クモ、ダニなどの節足動物の仲間で唯一、羽を持っている生き物。空を飛ぶ翼を持っている鳥は、ティラノザウルスなどの恐竜から進化したので、前足が羽に変化したものです。また、モモンガやムササビのように足の間に膜を作っているものなど、体の一部を変化させて、飛ぶ形を作っているものもあります。
同じ様に昆虫の体を見ると、それらとは全く異なった進化をしたことが分かります。
そこで、小学校3年生で学んだ知識を元に昆虫の生きてきた歴史を学び、どのような生き物なのかを理解してみましょう。今まで学んだ知識がどのように役に立つのかお楽しみです。

プロフィール

人気テレビ番組をはじめ各種マスコミに登場する名物館長
1973年より環境衛生監視員として大阪府保健所に勤務。2001 年より大阪府営箕面公園昆虫館館長。小学校での昆虫教室など府民協働を積極的に進める。
アートを取り入れた展示、箕面市の豊かな自然を体験してもらうため、様々なイベントなどネットワーク事業を始める。「探偵!ナイトスクープ」をはじめ各種マスコミに登場、名物館長として紹介されている。

2時間目 『昆虫から学ぶ生物の進化:テントウムシと地球温暖化』

京都産業大学 ミツバチ産業科学研究センター長/総合生命科学部 生命資源環境学科 教授 野村 哲郎
時間 14:05〜14:55
対象 一般(中学生以上)
構成
(予定)
講義30分、実習20分。
実習では北海道や京都などのテントウムシの標本を使って、斑紋タイプに選別させ、地域によって斑紋タイプの割合が違うことを確認してもらう予定です。

内容

地球温暖化や新型インフルエンザの流行など、私たちを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。生き物はこのような環境の変化に対応するために、少しずつ進化していきます。たとえば、テントウムシの斑紋(背中の模様)は4つのタイプに分けることができます。私の調査から、過去70年間で温暖な地域で多かったタイプが全国各地で増えていることがわかりました。地球温暖化と関係があるのかもしれません。今回の講座では、進化がどのようにして起こるのか、また生き物を絶滅から守るためには私たちはどのようなことに注意しなければならないのかについて、私が続けてきたテントウムシの調査結果を紹介しながら、皆さんと一緒に考えてみましょう。理解を深めるために、標本を使った簡単な演習も予定しています。

プロフィール

滋賀県立彦根東高校を経て、京都大学農学部畜産学科卒業。京都大学農学部助手を経て、1987年より京都産業大学国土利用開発研究所講師。その後、同大学工学部生物工学科講師、助教授、教授を経て、2010年より京都産業大学総合生命科学部教授。2012年より京都産業大学ミツバチ産業科学研究センター センター長を兼任。

研究分野

動物育種学、集団遺伝子

著書

『生物統計学』(化学同人)、『ウシの科学』(朝倉書店)

研究紹介:https://www.kyoto-su.ac.jp/liaison/kenkyu/message71.html

3時間目 『ハチミツ、ローヤルゼリーと糖尿病』

京都産業大学 ミツバチ産業科学研究センター 教授 松夲 耕三
時間 15:05〜15:55
対象 一般(中学生以上)
構成
(予定)
講義40分、実習10分。
実習ではミツバチの写真の中から女王蜂を探してもらう予定です。

内容

糖尿病は、以前は成人病と云われ中年頃から発症する病気でした。しかし、それが最近は様変わりして、若い人も気をつける必要が出てきました。それは糖分の高い市販飲料水の摂取と肥満の蔓延によるものと考えられています。特に、ペットボトル症候群と云って、甘いジュースやコーラなどを毎日多量に摂取している子供に、急性の糖尿病が発症し、その事例が増えているようです。
そのため今は成人病とはいわず、名称を改め、生活習慣病と呼ばれています。今回は少しだけ糖尿病(高血糖)のお話しと、ミツバチの作り出すハチミツやローヤルゼリーが糖尿病に対してどのように作用するかのお話しをしたいと思います。

プロフィール

1969年北海道大学獣医学部卒業。北海道大学医学部、徳島大学医学部にてヒト疾患モデル動物の解析を行い、現在は肥満性糖尿病モデル動物の遺伝解析、発症機構研究を中心に研究を進めている。

研究分野

実験動物学

研究紹介:https://www.kyoto-su.ac.jp/liaison/kenkyu/message72.html

お問い合わせ
京都産業大学 研究機構(研究支援担当)
〒603-8555 京都市北区上賀茂本山
TEL.075-705-1468 Fax.075−705-1966
E-mail:ksu-328@star.kyoto-su.ac.jp
PAGE TOP