陸上競技部 奥野有紀子さん(法・4年次)が大阪国際女子マラソン8位入賞

 1月25日に開催された「第34回大阪国際女子マラソン」で初マラソンに挑戦した奥野有紀子さん(法・4年次)が、2時間32分41秒の記録で8位入賞を果たしました。

 奥野さんは今大会から新設された、今後の活躍が期待される大学生、実業団の若手選手を対象とした“ネクストヒロイン”枠の選手として出場しました。スタート前には、国内外の有力選手に囲まれプレッシャーがかかる状況の中、時折笑顔を見せるなどリラックスした姿を見せていました。

 レースは序盤から国内外の有力選手が速いペースで入りましたが、奥野さんは自分のペース(目標タイム:2時間30分)を守り、30km付近まで5km17分30秒のペースを正確に刻んでいきました。序盤は15位につけていましたが安定した走りで、折り返し地点で11位、大阪城公園に入って9位と徐々に順位を上げていきました。

 未知の距離となる30kmを過ぎてから、少しペースが落ちたものの一人を抜き8位でヤンマースタジアムに戻ってきました。最後の力を振り絞ってゴールに向かう姿に、観客席から大歓声が送られました。

  • 大阪城公園内を力走

  • 折り返し地点に向かう奥野さん

  • 応援に笑顔で応える奥野さん

  • 奥野さんの背中を押す応援(29km付近)

  • 最後の力を振り絞る奥野さん

  • 8位入賞でゴール

奥野さんコメント

 (レースが終わって)やっと終わった!という感じ。33〜34km地点から一気に体が動かなくなり、最後は痙攣していたが気合いで前だけを向いて集中して走った。
 レースについては、自分のリズムで走ることを意識した。入賞などは考えていなかったが、結果的に目標に近いタイムで入賞できてよかった。招待選手としてのプレッシャーや取材や記者会見などもあり、精神的に緊張していたがいい経験になった。
 これからは1分ずつタイムを縮めていき、5年後の東京オリンピックにつなげたい。

伊東監督コメント

 練習していなかった30km過ぎからが本当の勝負だったが、よく粘ってくれたと思う。ぼろぼろになってもいいから、いい経験にしてほしいと思っていた。あんまりいいタイムで走ってマラソンを甘くみてもいけないので、これくらいでちょうどよかった(笑)。試走で30km地点からゴールまで走っていたことが、最後に精神的な支えになったのではないか。

 当日は奥野さんを応援するために、学生・卒業生・教職員が現地で応援団を結成し、声援を送りました。応援場所には、奥野さんの後輩にあたる京都市立西京高等学校の現役陸上部員もかけつけ、一緒に応援しました。
 16km付近の応援では、初マラソンで国内外の一流選手に挑戦する奥野さんに勇気を与え、29km付近の応援では、未知の距離に挑戦する奥野さんの背中を押しました。
 応援していただいたみなさん、ありがとうございました。

取材・写真:体育会本部編集局 佐藤孝樹さん(法・3年次)

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