京都産業大学日本文化研究所主催 国際シンポジウム開催

にんにん —禅・哲学・心理学からみる 十牛図の世界

 十牛図とは禅宗画の一つで、日本では室町時代の禅僧周文の描いたものが広く普及した。十枚の絵の中に、牧童がいなくなった牛を探しに行き、ようやく見つけて家に連れ帰るが、やがて牛も自分も忽然と消えた後、ふたたび自然が現れ、最後に人間の世界へと戻っていく過程を描いたものである。この絵は、時を超えて、また空間を超えて、多くの人々に新たな示唆を与え続けてきた。禅の世界と関わりながら、西田幾多郎は哲学者として、またユングは心理学者として、この十牛図の世界に何を見たのか。本シンポジウムは、禅、哲学、心理学から見た十牛図の世界を、現在の各分野の第一人者に語ってもらう試みである。

 9・11から10年を経て、大震災と原発事故という問題に直面し、不安と不信が社会的に広がる現在。心の拠りどころと人々のつながりをどのように求めて行けば良いのか。今、十牛図の世界を考えることには大きな意味がある。

日時 2011年11月19日(土)12:30〜16:30
会場 国立京都国際会館 RoomB1
申込み期限 2011年10月31日(月)必着

 参加ご希望の方は、往復はがきに、代表者氏名・住所・電話番号、参加希望者全員の氏名を明記のうえ、下記までお申込みください。

定員200名(応募者多数の場合は抽選)

プログラム

11:30 受付開始
12:00 開場
12:30 開演
講演 阿部宗徹老師(臨済宗 専門僧堂師家)
「十牛図管見一錯覚の場所」

上田閑照氏(京都大学 名誉教授)
「十牛図を歩む」

Paul Brutsche氏(スイス・ISAPZURICH前所長)
「周文の描く十牛図を見るー象徴とその深層ー」
16:30 閉会

申込み先

京都産業大学 日本文化研究所「国際シンポジウム」係
〒603-8555 京都市北区上賀茂本山

お問い合わせ
E-mail:nihonbunka-sympo@star.kyoto-su.ac.jp

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