「自分がつくった世界で、誰かの楽しむ顔を見たい」経営学部 2年次 高田 真矢さん

5.「自分がつくった世界で、誰かの楽しむ顔を見たい」 経営学部 2年次 高田 真矢さん

私は大学を卒業したらテーマパークで働きたいという夢があります。母を中心に家族全員テーマパークが大好きで、物心がつく前からよく遊びに連れて行ってもらっていました。私にはそこでの思い出がたくさんあります。一番の思い出は、中学生の頃、母と二人で訪れたことです。その頃、父が病気で寝たきりになり、自宅で看病をしなくてはならないため、外に出かけることが難しい時期がありました。そんな中、父が一時的に入院することになりました。「少しの間だけれど息抜きにどこかに出かけておいで」と言ってくれた父の言葉に甘えて、私は母と二人で大好きなテーマパークに出かけました。久しぶりの母との旅行がうれしく、その日は思う存分楽しみました。そんな気持ちを後押しするかのように、夜の打ち上げ花火がとても綺麗で、感動して涙が溢れました。どんな時でも訪れたら必ず来場者を笑顔にしてくれる。なんて素敵な場所なんだろうと思ったのを覚えています。そのときからぼんやりと、こんな素敵な時間をくれる場所で、自分も誰かを笑顔にできたらいいなと思っていました。

経営学部に入学した私は、経営戦略論という授業を受ける機会がありました。その授業では、あるテーマパークを運営する会社の理念や経営について学ぶことができました。授業を受けて、そのテーマパークは、来園するゲストに夢と希望を与えるために、徹底してコンセプトを守りながらも、常に変わり続ける挑戦をしているということを知りました。それまでは来場者として受ける楽しい印象だけだったのが、裏側を知ることでより魅力的に感じ、私もその世界を一緒に作りたいと強く思うようになりました。

昨年、大学の創設者である荒木俊馬先生の出身地・熊本県山鹿市で実施される「熊本・山鹿フィールド」という、授業に参加しました。山鹿市の知名度を上げるために、隠れた良い部分を掘り起こし、より多くの観光客に楽しんでもらうにはどうしたら良いのかについて考えました。名産品を扱うカフェなどの企画を考え、プレゼンテーションする機会もありました。この経験から、どんな場所にもまだ見えない魅力があり、それを見つけて新しい企画を考えることの楽しさを知りました。

また、私は1年次から寮に入っていて、現在は下級生をまとめる班長を務めています。下級生には何気ない毎日こそ楽しんでほしいと思っていて、寮での毎日を楽しく過ごせるような雰囲気づくりのため、交流の場を増やせるようにしています。この秋にはみんなで楽しめるハロウィンパーティを企画しました。そういった働きかけにもとてもやりがいを感じ、自分自身もその立場を楽しんでいます。

このような経験を通して、やはり私は“自分がつくった世界で、誰かの楽しんでいる顔を見ることが好き”だということに気が付きました。人の楽しんでいる顔を見ることで、自分も楽しい気持ちになることができます。そこで、将来はテーマパークに就職して、来場する人を楽しませて笑顔にできるような仕事をしたいと思っています。来年にはテーマパークのインターンシップに参加する予定で、夢に向かってさらに挑戦していきたいです。

高田 真矢


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