ドイツ・休学留学・語学留学+ワーキングホリデー

経営学部 経営学科 柏内 映美さん

留学種別:休学留学
留学先:ドイツ・ケルン
留学時の学年:3年次終了後、休学(3年次編入で本学に入学)
留学期間:2009年2月〜2010年2月
渡航内容:語学留学+ワーキングホリデー
出身高校:岡山県立津山商業高校

休学・ワーキングホリデー・ドイツを選んだきっかけ

健康を祈願するお祭りで町中が赤と白で飾り付け

健康を祈願するお祭りで
町中が赤と白で飾り付け

 休学留学の当初の目的は一言で言うと「シュウカツのための自分づくり」でした。
 3回生の10月頃「エントリーシート」や「説明会」という言葉が耳に入り始めたころ、次のステップに自信を持って進める自分じゃないことにすごく焦りを感じていました。「新卒」のことも気になっていましたし、大学での勉強以外で学生という時間を十分に使えるのは「休学留学」しかないと思い決めました。
 ワーキングホリデーにした理由はまさに「海外で職業体験をしながら語学力を伸ばしたい」と思ったからです。3回生の夏、「海外インターンシップW」の授業を受け、将来の就職先の候補として海外を考えるようになった(海外で働くことについての興味が一層強くなった)こともワーキングホリデーを選んだきっかけの一つです。
 プランAは英語圏での英語留学でした。短大時代できなかった英語留学をしたい、という気持ちが京産大に編入してからもありました。私の頭のどこかで「海外と言えば英語」というイメージがあった、ということもあります。
 しかしプランBとして、自分が自由に使える時間を選んだわけですから、できるだけ新しい自分を発見できることに挑戦し見聞を広めたいと思っていました。そこでドイツを選んだきっかけは以前から興味のあったスポーツメーカーの本社がドイツにあるということです。この経験が就職や今後働くことに役立てばいいと思いました。
 3回生の秋、新しい自分を探すために全くにっちもさっちもわからない状況で死ぬほど大変な思いをしてこようと思い立ち、翌年2月から1年間ドイツで生活してきました。

ドイツでの生活

ケルンのカーニバルに参加

ケルンのカーニバルに参加

 スーツケース1つで来たドイツで新しく生活を始めることは予想していたより単純なものでした。私はエージェントを通さなかったので住居・仕事・語学学校を全部自身で見つけないといけませんでした。しかし、そのことでたくさんの人と出会えましたし、その分会話をする回数も増え、いいチャンスだったと思います。

住むこと

 経済学部田中先生のディスカッションクラブで知り合ったケルン大学からの交換留学生に助けてもらいながら最初の1カ月は過ごしましたが、早く自立したいと思っていたのでインターネットでWG(ルームシェア)を探しました。部屋を見に行く時は初めての土地で迷うこともありました。運よく、ドイツ語の語学学校の先生と一緒に住むことができたので、日常でも語学勉強ができてよかったと思います。家具付きではなかったのですが、友人からもらったり、ルームメイトに貸してもらうなどして欲しかったものは全てそろえることができました。

語学学校

クラスメイトとピクニック

クラスメイトとピクニック

 “Aktivlernen”という私立の語学学校に約1年間通いました。毎日3時間授業があり、他の学校よりも授業料が安くて先生もよかったのでお勧めしたいです。私が行き始めたころ、日本人は1人か2人でした。この学校は、友人に手伝ってもらいインターネットで探して見つけました。初めの契約などは受付で英語が通じるので問題なかったです。

タンデム

 「タンデム」とは語学学習パートナーのことです。私がパートナーに日本語を教えるかわりにドイツ語を教えてもらいます。私はケルンにある日本文化会館とケルン大学の日本語学科の掲示板に自作の募集ポスター(小さいものですが)を作り貼りました。タンデムパートナーになった人たちとは週1回喫茶店などで会ってドイツ語と日本語で話をしました。今では大事ないい友達です。

仕事

*日本語の家庭教師
 友人に紹介してもらってドイツ人の高校生に日本語の授業をしました。その時初めて母国語を教えることの難しさを目の当たりにしました。その子はその年日本語を始めたばかりで「げんき」という教科書を使用し独学で勉強していました。ひらがな、カタカナ、は一通りと漢字を少しで、会話がなかなか勉強できていないということでした。私はネイティブスピーカーとして会話の練習を主にしていました。

*日本食レストラン
 ウェイトレスとして働きました。社長さんがとても親切な方でドイツ語が全くできない私でも雇ってくださいました。語学学校と並行して働いていたので日にちを追うごとに言葉もお店の仕組みもわかるようになっていきました。日本食のレストランだからドイツ語をあまり使わなくていいというのは間違いで、食事の説明や電話などとても大変でした。常連のお客様とお話しできた時はうれしかったです。私の場合、日本人との交流がレストランだけでしたので息抜きにもなりますし、“外国人”としての問題など相談することができました。何より毎週何回かおいしい日本食が食べられることは1年間ドイツで生活する私にとって大切なパワーでした。

*無印良品でのインターンシップ
 直接お店に出向きインターンシップ受入の依頼をしました。話しかけた方がたまたま店長さんですぐ話をしてくださり12月の1ヶ月間受け入れを承諾してくださいました。日本の会社ですが、日本人は1人で後はドイツ人が働いていました。ドイツに来た当時、インターンシップができるようになればいいなと考えていたので、自分で交渉し、達成できてとてもうれしかったです。仕事内容はレジ以外のことはほとんど全部させてもらいました。ポップのデザインを考えたり、品出し、クリスマスプレゼントのラッピングもしました。お客様からの質問に答えることも一番大変で達成感のある仕事でした。

これから留学される方へのメッセージ

スウェーデンに留学中の友人とベルリン旅行

スウェーデンに留学中の友人とベルリン旅行

アンケートの質問文をいろいろな国の言葉で翻訳

アンケートの質問文を
いろいろな国の言葉で翻訳

 私は最後の1ヶ月間、出会ったあらゆる人達に「人生においてあなたが大切にしているもの(こと)は何ですか?」というアンケートをしてきました。多くの回答は、「家族」「健康」「友人」「お金」「夢」でした。私はそれがどんな時でもモチベーションになると考えています。これからの留学でみなさんのモチベーションを上げるものを忘れず、大事にしてください。
 等身大の自分と向き合い、負けず嫌いになって貪欲に、そして最後にあまり期待しすぎずマイペースに頑張ってください。

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