アメリカ・サンディエゴ州立大学-ALI

外国語学部 英米語学科 加藤 千香子さん

留学種別:夏季短期語学実習
留学先:アメリカ・サンディエゴ州立大学-ALI
留学時の学年:3年次
留学期間:2009年8月〜9月
出身高校:福井県立敦賀高等学校

Introduction

San Diego State University

 皆さん、こんにちは!外国語学部・英米語学科の加藤千香子と申します。私は2009年の夏に約一ヶ月間、夏季短期語学実習に参加しました。以下は今回の留学を通して私が現地で体感し、学んできたことについてまとめたものです。留学や海外に興味がある方への参考として、少しでもお役に立つことができれば嬉しく思います。

留学のきっかけ

 私は幼い頃から海外にとても憧れを持っていました。その中でも特にアメリカに興味を持ち、映画やドラマの中でしか知りませんでしたが、アメリカの西海岸の何ともいえない自由で温かい雰囲気が大好きでした。大学に入学する前から「絶対に留学をする!」と心に決めていました。実は一年間留学したいという思いがあったのですが、金銭的な理由や様々なことを言い訳にして断念しました。しかしやはり実際にアメリカの土地に行き、現地の人々の考えや価値観を知りたいという留学に対する強い思いは消せず、今回短期語学実習という形で留学することを決意しました。また3回生という就職活動を目前に控えた今だからこそ、この経験を次のチャレンジに存分に生かしていきたいとも考えていました。更にサンディエゴはアメリカの中でも治安の良い場所だと聞き、その点でもこの学校を選んだ理由といえます。

留学生活全般

ホストマザーとホストファザー

 私は今回の留学において強く意識していたことがあります。それは『後悔をしないよう何事も全力にTryする』ということです。短期間の留学だからといって安易に考えるのではなく、その短い期間だからこそ集中的に自分の意識を高め、できる限りのことを存分に吸収しよう!と心がけていました。

 現地での生活はホームステイでした。私のホストファミリーは本当に温かく思いやりのある方たちで、不安と緊張でいっぱいだった私の心を優しく包んでくれました。ホストマザーは仕事をしているにも関わらず、毎日手の込んだ美味しい夕食を作ってくれ、またファザーもとても気さくな方でいつも私達のことを気遣ってくれていました。そして、そこでは中国人の留学生も一緒に同じハウスで生活をしており、彼女も私が困ったときなどいつも真剣に相談に乗ってくれました。初めの頃は自分の伝えたいことや、相手の言っていることが分からないということが多く、自分の英語力の無さに苛立ちを感じることもありました。しかし日々生活を通していく中で、諦めず積極的にコミュニケーションを図るように努力し、少しずつ問題を解消していくことができました。また教会にも連れて行ってもらい、彼らの信仰心の厚さや歓迎してくれる温かさを感じることができました。

 また大学の授業は1クラス20人ほどで、Reading, Listening, Grammar, Writingのそれぞれクラスごとに分かれ、グループワークやディスカッションなども行っていました。クラスは日本人が多い印象を受けましたが、日本語は使わずお互い積極的に英語を使い会話をするように心がけていました。先生に「どう思う?」と問われることが多く、生徒みんなが自分達の考えをしっかりと持ち、意見を多く発言している印象が強かったです。私もまた彼らに負けずと、発言や質問を積極的に行うよう努めていました。また金曜日には選択クラスをとることができ、私はTalk!Talk!Talk! というディスカッションクラスやダンスのクラスを受講していました。特にダンスクラスでは生まれて初めてサルサダンスなどを教わり、とても楽しく充実した経験をすることができました。

 放課後や週末などは、学内の課外活動に参加したり、観光・ショッピングなどを楽しんだりしていました。課外活動では、日本語を学ぶ現地の大学生の方々と触れ合う機会があり、皆さんの日本語を学ぼうという姿勢が感じられ、私もまた刺激を頂くことができました。

  • オーラルのクラスにて
    先生とアシスタントリーダーの方々

  • Balboa Park

留学したことで学べたこと・得たこと

 私が今回の経験で一番感じたことは、やはり伝えようとする努力をしなければ、何も伝わらないということです。特にそれを感じたのが大学でのクラスメイトとのグループワークや、現地で買い物をする際などでした。クラスにはヨーロピアンの方も多く、アジア人との発音や表現の違いなどから、お互いの伝えたいことを理解するのに非常に苦労しました。しかし分からない、伝わらないといって決して諦めるのではなく、相手の言おうとしていることに何度も耳を傾ける努力をし、自分が伝えるときも目的を明確に伝えることに重点を置くなどして、理解できるまで話し合うことが大切なのだと実感しました。また現地での買い物については、私はプリペイドの携帯電話を購入していたのですが、それを買う際のプランの設定などを決めるときにとても苦労しました。何度言っても私の伝えたいことが理解してもらえず、週に4回携帯ショップに行くこともありました。そしてアメリカ人の友人や先生などから現地で精通している会話の表現や語句などを教わり、それらを取り入れるようにしました。そうした努力を重ね、少しずつ自分の考えや思いを相手に伝えることができるようになっていきました。

  • 友人たちと夕食の際

  • San Diego Zooのキリンと一緒に

今後の進路や夢、これから取り組もうと思っていること

 私は今回の留学を通し、自分の進路に対する考え方が大きく変わりました。留学先の大学には様々な方がいました。現在フライトアテンダントとして働いているにもかかわらず、語学力を付けるために仕事のお休みをもらい学びに来られていた方や、またサラリーマンとして働いていたけれど、自分の夢を叶えるために仕事を辞めて留学に来られていた方など、本当に色々な人がいました。「十人十色」、まさにこの言葉を実感しました。そして何より、みんなが熱い思いを持って勉学に励んでいたという強い印象を受けました。

 彼らのその姿を見て私はたくさんの勇気を頂きました。何事も最初から諦めず自信を持ちチャレンジすることの大切さを教わりました。帰国後もTOEICの点数を向上させる為に日々こつこつと頑張っています。また英語を忘れないよう移動の際などはi-Podで英語の会話を聞き、また海外の友人や留学生、観光客の方と話す機会が持てるように努めています。 自分の夢に向かって、今できる自分の精一杯の努力をしていきたいです!

これから留学される方へのメッセージ

San Diegoの夕焼け

 私は皆さんに伝えたいことが二つあります。一つ目は、何事もまずは挑戦してみるということ。失敗を恐れ、後の結果などばかりを気にしていては何も行動することはできません。とりあえず悩んだり考え込んだりしたときには、何かアクションを起こしてみてください。そうすることできっと物事の見方や考え方が変わっていくはずです。自分に自信を持ってどんどんトライしてほしいと思います。

 二つ目は、諦めずに精一杯努力し続けてほしいということ。何かをする上で恐らく誰しも、大きな壁や困難にぶつかることがあると思います。しかしそこで諦めずに最後まで頑張ってほしいのです。私には一年間留学したいという思いがありました。しかし自分の英語力がなかなか向上せずそれを断念してしまいました。今そのことを非常に後悔しています。努力すれば必ず何かに繋がります!目先のことだけに囚われず目標に向かって進んでいってほしいと思います。

 みなさんの可能性は無限です。後悔のないよう楽しみながら、精一杯今を頑張ってください!心からのエールを贈ります。

  • 大学のクラスメイトと

  • L.A.のDisney Land

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