イタリア・ペルージャ外国人大学

外国語学部 言語学科 イタリア語専修 芝田知子さん

留学種別:夏季短期語学実習
留学先:イタリア・ペルージャ外国人大学
留学時の学年:3年次
留学期間:2009年8月
出身高校:プール学院高等学校
語学スコア:実用イタリア語検定5級

ミニメトロ

 参加動機は、イタリア語専修の友達の中には長期留学をしている人もいて『私も留学したい』と考えていたので、1か月の短期語学実習の留学に参加しました。

 まず出発前に、今回から短期の留学にもビザが必要になったので、各自、ビザの申請をしました。また、大学内でも、何度か以前に短期語学実習に参加した方からアドバイスをもらう機会をつくってもらい、少し不安は和らいで出発することができました。

 私たちは8月3日の夜に関空からドバイ経由でローマに入り、8月4日の夕方にはペルージャに着きました。実質、ペルージャに着くまでかなり長旅でした。特にドバイでは、約4時間待ちだったので、はじめ空港内をぶらぶら歩いて、1・2時間たつと特にすることがなく、みんなでトランプをして時間を潰していました。また、個人的に空港内・機内は寒く感じました。長袖のものを持って行けばよかったと思いました。

 ローマからはバスに乗ってペルージャまで行きました。ここから、引率として、大学の日本人の先生がついてくださいました。イタリアのバス・車は日本に比べて基本的に運転が荒いのか、道がでこぼこなのか、それでも、立て続けに乗り物に乗るので、酔いやすい人は事前に薬を飲んでおいたほうがいいと思います。

 ペルージャに着くと最初にレジデンスに荷物を置き、街の地図をもらって少し説明してもらいました。学校の手続きは翌日になりました。学校まではゆっくり歩いても30分くらいでした。

 授業は文法・発音・演習の三つから成り、それぞれ先生がまとめて2時間から4時間の授業をします。1時間ごとに休憩を入れてくれますが、最初は辛く感じました。特に、私は電子辞書を持っていなかったので、すばやく先生の話を理解できずに、周りの様子をうかがってばかりでした。また、クラスメイトとの会話も、イタリア語を主としながらも英語が飛び交うこともあり、戸惑ってしまいました。ですが、1週間もすれば、クラスメイトの使う訛ったイタリア語にも慣れてきます。ただ、私のクラスには、30人中に5人だけがアジア出身者で、とても緊張していました。国籍は本当に様々でした(ケニア・クロアチア・スロヴェニア・ロシア・アメリカ・フランス・ギリシャ・ドイツ・オーストラリア・中国・韓国・シンガポール 他)。

 週末の旅行は、ある程度、行きたいところに行けたと思います。ペルージャの位置からも、治安のこともあって、南はローマまで北はミラノ・ヴェローナまで。また、ホームステイの代わりに、ヴェネツィア旅行になりました。この旅行は、ペルージャ外国人大学が推薦する旅行代理店が主催するもので、参加者は多国籍で年齢も様々でした。ガイドの方は、時間にも厳しいのですが、参加者はそうではなく、20分の遅刻をする人もありました。

 生活面では、使い慣れていない固定されたシャワーや、コンロの火力の大きさ、お店の開店時間の曖昧さ、などなど。それもイタリアと、怒らないで、ネタにしてください。

 私は1か月の滞在で、「とても短かったし、もっと居たかった、帰りたくない!」と思えるくらいに、好きになっていました。今でも、行ってみたい場所、また行きたい場所は尽きません。そして、この留学で、今までの自分の時間の使い方、行動力、考え方が未熟で、知らないこと、解ってないことがいっぱいあると実感しました。日本にいると、いつでもできる、と思ってあまり行動に移してこなかったこと、はっきり言って、後悔していることがいくつかあったな、と反省させられました。この間、イタリアでしかできないから、必死になって、考えて、動いている自分に気づくことができて、本当にいい経験だったとおもいます。そして、この短期留学に関わってくださった方に心から感謝しています。

 留学することに積極的な私の場合、両親や家族がとても心配をしてくれました。これから留学をする方、迷っている方は、周りの心配をありがたく受け止めて、是非、留学をしてください。留学に行く理由は、単に、『行きたいから』でいいと思います。留学のチャンスのあるときに、勢いのあるときに行ってください。

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