フィンランド・ユヴァスキュラ大学

外国語学部 国際関係学科 本多 諒太さん

留学種別:交換留学
留学先:フィンランド・ユヴァスキュラ大学
留学時の年次:3年次
留学期間:2014年8月〜2015年6月
担当留学アドバイザ―:北澤 義之教授
出身高校:大阪市立汎愛高等学校

留学のきっかけ

運よく太陽活動レベルの高い年に当たり、
綺麗なオーロラが見えました

 留学のきっかけは国際交流センターに張り出されていたポスターでした。私はその時、憂鬱な気分でそこを歩いていました。国際関係学科が1年次末に行う、フィールドリサーチが原因でした。そこにかけていた思いとは裏腹に、英語が全くというくらい喋れなかったからです。言いたい言葉は頭の中には浮かんでいるのに、話し始めると頭が空っぽになってしまいました。何より、言葉にする勇気がなかったのだと思います。お金を出してくれた親にも申し訳ないし、失敗を恐れて何もしない自分に大きな嫌悪感を抱いていました。そんな時に、そのポスターが目に留まりました。「想像以上に、あなたは変われる」、とありました。私はそんな弱気で自分に自信を持てない自分を変えたいと思い、留学を決意しました。

留学生活全般

 私は数ある協定校の中からフィンランドを選びました。ユバスキュラ大学の利点は、語学のスコアにかかわらず英語で講義を受けられるところだと思います。例えば、カナダでは学部での講義を受けるためにはTOEFL iBT で80以上のスコアが要求されます。それに至るまで、多くの留学生は語学学校に通うことになります。フィンランドではそれは必要ありません。しかし、その分、留学先では必死の努力が必要です。この点に関しては、どちらの仕組みも一長一短だと思いました。生活は特に不便はありません。福祉国家なので高い税を心配される方もおられると思いますが、フィンランドは中古売買が盛んなのでそこは工夫次第でどのようにでもなります。友人関係は良好でした。寮は3人で1フラット(3人1部屋ではなく、3人もしくは2人で1つの小さなアパートに住む)だったので、そのフラットメイトとご飯を作りあったり、一緒にスポーツをしに行ったりしました。「英語を学ぶのにフィンランド?」と思う方も心配される方もおられるでしょうが、その点は心配ありません。彼らはみんな英語が話せますし、授業はもちろん英語で行われます。それに彼らも第二外国語なので、気兼ねなく自分の英語に磨きをかけられます。苦労したことは特に思い当りません。長い冬もたくさんスノーボードに行くことができてよかったですし、何より暖房設備が充実していて、多くの方がイメージするような極寒を体験するのはほんの少しの間だけでした。自然の豊かな国で、空一面に広がったオーロラは今でも鮮明に思い出せます。

現在の語学力スコア

 スコアの伸びには自信があります。入学当初は30点に満たなかったTOEFL iBT も現在のスコアは86です。卒業までに106点以上を取りたいと思っています。同時に、6月からTOEICの勉強にも取り掛かる予定です。こちらの目標スコアは990点です。必ず、達成してみせます。

これから留学される方へのメッセージ

 留学を目指すのは素晴らしいことです。ここに間違いはありません。しかし、留学それ自体が目標になってはいけないと思います。私がそうでした。「留学にいくこと」が目標になっていることに気付かず、現地での方向性に苦しみ、いいスタートを切ることができませんでした。これを続く方たちに、同じ轍を踏んでほしくありません。よく言われた言葉ですが、「留学がなぜ必要か」、「留学を通して何をしたいのか」をよく考えておいた方が留学をより充実したものにできると考えます。

留学したことで学べたこと・得たもの

 得たものは、経験です。経験は、あらゆる物質と違い、誰にも奪うことはできません。失敗した経験、成功した経験、すべてが私の財産です。留学先では日常と違う経験をするチャンスの宝庫です。私も、フィンランドの博物館でお化け屋敷を企画・運営したり、現地人と協力して日本のPOPカルチャーを広めるアニメソングなどを中心としたコンサートの手伝いをしたりしました。そんな華やかな経験もあれば、苦くて思い出したくもない失敗談もたくさんあります。それらすべてはその成功失敗に関わりなく、自分を一つ大きくしてくれました。ぜひ、これから留学を目指す方々も留学のチケットを手にした暁にはそれらのチャンスを大いに活かしてほしいです。

今後の進路や夢、これから取り組もうと思っていること等

 進路は大学院進学を希望しています。留学先で出会った、「自分の学びで社会に貢献しようとする人々」に強く感銘したからです。自分も大学での学びを、大学院でより深く学び、それを社会に反映して人々の生活に貢献したいです。学びで世界に影響していく。これが私の生涯を通しての夢です。今から取組みたいことは、さらなる専攻の勉強です。留学で実感した自分の未熟さを忘れずに、謙虚に学び続けたいと思います。

  • 現地でのバドミントングループでコテージに行きました。
    テニス、ボート、サウナ等、初夏を満喫しました

  • Obakeyashiki Project のFacebook用のページに
    当日に張り出された広告用写真。
    博物館担当者Mikkoと共に。

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