フランス・リヨンカトリック大学ILCF

外国語学部フランス語学科 三田真悠子さん

留学種別:夏季短期語学実習
留学先:フランス リヨンカトリック大学 ILC
留学時の学年:3年次
留学期間:2009年8月
出身高校:広島県立福山明王台高校出身

フランス・リヨンカトリック大学ILCF 短期語学研修体験記

私は2009年8月4日〜8月30日の27日間、フランス・リヨンへ1回生から3回生まで男女合わせて12人のメンバーと短期留学をしました。メンバーのほとんどは私をはじめフランス語学科に所属している人でしたが、他学部の人も一緒に参加しました。

留学のきっかけ

 私が今回、留学しようと思ったのは、2回生の冬に同じ学科の友達が留学することが決まったことがきっかけでした。当時、私は毎日忙しい日々を送っていたので、在学中の留学は無理だろうなと思っていました。でも、幼いころからお菓子作りが好きで、いつかはフランスへ行って本場のお菓子を食べたい!また美術館も好きで、映画にも影響を受け、実際に美術館へ行きたい!と考えていました。そして、思っているだけじゃダメだと思い、思い切って実現しようと行動を起こしました。家族をはじめ、多くの人に相談を重ね、念願の留学をすることが決まりました。その間も、フランスへ留学していた友達と連絡を取っている中で、日に日にフランスへ行きたい思いが増していきました。留学が出来ると決まった時はとてもうれしかったです。
 このプログラムに申し込み、参加できることが決まってからは、必要なものをそろえたり、先輩や前回同じプログラムに参加した友達から話を聞いたり、アドバイスをもらったりしていました。多くの人たちから様々な話を聞かせてもらっていたことで、完全にではないですが、不安な気持ちはなくなっていきました。
 そして、迎えた出発当日。今回が初めての海外へ飛び出す日だった私は、期待と少しの不安を抱えて、フランスへ向けて飛び立ちました。行きの十数時間のフライトは思っていたより、しんどくはありませんでした。トラブルが起こることもなく、無事にフランス・リヨンへ到着しました。

留学生活全般

  1日目は、ホテルへ泊まり、次の日、大学の寮へ入寮しました。寮は、一人一部屋ずつ割与えられ、共同キッチンでご飯を作れるようになっていました。共同キッチンには自分の冷蔵庫もあったので、食材なども保管しておく事が出来ました。また、キッチンは他の国の人たちとコミュニケーションをとることができるきっかけになった場所でもありました。1回生の時に、寮に入っていた私は、久しぶりに寮生活ができて、改めて共同生活のありがたさと大変さを実感しましたが、たくさんの思い出が残る場所になりました。
 リヨンカトリック大学での授業は、まず、入寮した日の午後にクラス分けのための実力診断テスト(マーク式テストと面接)を受けました。次の日にはクラスも決まり、さっそく授業を受けました。最初は、フランス語だけの授業についていくだけで精いっぱいで、なかなか発言したり、わからないところを質問したりすることはできませんでした。普段の授業ではわからないところを日本語で聞いたりすることもできますが、ここではそうもいかないので、わからないことがあるときは大変でした。また、極力辞書は使わないでという指示もあったり、語彙力のなさを痛感させられました。でも、つらいなと思いながらも出された宿題を必ずしたり、少しでもその日に習ったことを復習し、授業に臨みました。毎日、フランス語だけの授業や町での買い物を通じて、徐々に耳が慣れてきて、完ぺきではないにしろどんなことを言っているのか、何を求められているのかが理解できるようになっていきました。
 また、私のクラスは日本人が多いクラスでしたが、最後にはみんなで写真を撮ったり、ご飯を食べにいったりと短い間で仲が良く、明るいクラスでした。そしてクラスの枠を超えてたくさんの友達ができました。
 それから、毎週水曜日にはボランティアのお姉さんたちが引率して、船に乗って川下りをしたり、ピクニックに行ったり、アヌシーという街に日帰り旅行したりすることができました。また、個人的に一緒に留学したメンバーと一緒に週末パリへ行きました。パリでは、リヨンとは違う雰囲気の中で、様々な体験をすることが出来ました。

これから留学される方へのメッセージ

 留学をしたいと思っている人、留学したくても迷っている人、一度、経験者に話を聞いてみてください。留学について少しでも想像ができると思います。また写真を見せてもらったりすることができれば、もっと具体的なものになると思います。実際、私も先輩や友達の話を聞いて、知らなかったことやわからなかったことを知ることが出来ました。
 そして、やはり言葉が通じなければ、楽しく充実したものになる留学もそうはならないです。私も会話がうまくいかず、思いが伝わらないことが何度もありました。今でも、あの時もっと勉強しておけばもっと会話ができたのにと後悔しています。せっかく留学するなら、他の国の人たちとコミュニケーションをとることにもチャレンジしてほしいので、少しずつでも語学力を身につけてください。自分の気持ちを伝えることが出来れば、会話がもっと楽しいものになり、充実した時間を過ごせると思います。

留学したことで学べたこと・得たこと

 今回留学したことで学べたことは、一か月という短い期間でしたが、何事も少し勇気を出してチャレンジしてみることの大切さや友達がいることのありがたさ、多くの人に支えてもらっているんだということなど多くのことを学ぶことが出来ました。例えば、違う国の友達を作りたいと思っても、待っているだけじゃダメだし、フランス語や英語に自信がなくても一生懸命に思いを伝えたいという気持ちの大切さを学びました。また、フランス語に耳が慣れることでリスニング力が上がったという自信を得ることが出来ました。

今後の進路や夢、これから取り組もうと思っていること

 私には、いつかもう一度フランスへ行って、お菓子の勉強をしたいという夢があります。大学で学んだ知識をベースにもっと勉強して、コミュニケーションをスムーズに取れるようになれたらいいなとも思っています。そのために、日々の授業を大切にして、友達と一緒に留学生と会話をしたり、様々なチャンスを生かしていきたいです。

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