香港中文大学(交換留学)

文化学部 国際文化学科 佐藤 里香子さん

留学種別:交換留学
留学先:香港中文大学
留学時の年次:2、3年次
留学期間:2013年8月〜2014年5月
担当留学アドバイザー:ヒューバート ラッセルポール 准教授
出身高校:広島県立府中高等学校

 私は元々、英語が大の苦手科目です。しかしずっと入学以前より世界に出たいという気持ちがありました。1年次の際にチューターという京都産業大学に来る留学生のサポートをし、様々な国籍の友達が出来る中で彼らの留学という体験がいかに楽しいか、そして自分が知らない世界がまだまだあるのにも関わらず、それを見ずに終わるのはもったいない、と感じ留学を決意しました。

 香港は国際都市で使用言語も様々ですが、主には広東語、英語、普通話が使用されていました。大学の授業はほぼ英語で行われていました。また、中文大学の留学生の受け入れ数も多く1セメスターだけでも500人は世界各国から留学生が来ていました。その為、ある授業の過半数は留学生という事もあり、国際的な意見が飛び交う内容になり、それまでとは異なった考え方を見つけることが出来たと思います。また、それぞれの授業にアシスタントがついており、フィードバック用の時間も設けられているため、追求したいことは追求できるし、疑問点は質問出来るなど、バックアップがしっかりしている所がとてもいいと感じました。中文大学の学生はみんな勉強熱心で自分にとって非常に刺激的でした。そして、彼らから学ぶことは大きかったです。最初は、全く話せず、携帯電話のボイスレコーダーに講義を録音したり、ディベートも意見文を丸暗記したり等して過ごしていました。

香港大学へ仲良しのクラスメートと
訪れた時の写真

 話せない、聴き取れない事で辛かった事は、友達同士の会話で上手く発言が出来なかった事です。それでも、そんな自分に対して優しく接してくれた友人たちにはとても感謝しています。彼らのおかげで、私の留学生活はとても楽しいものになりました。冬休みには、親友と中国の雲南省へ旅行に行きました。いろいろな事に苦労しましたが、少数民族の人達に会えたり、現地で友達が出来たり楽しかったです。香港にはハイキングの名所が沢山あります。週末にはよく留学生同士でハイキングに出かけ、キャンプなどをしました。とても綺麗な海岸があったり、野生の牛に会えたり、旅行では味わえない香港を満喫出来ました。

 外に出ることによって、日本を外側から客観的に見て、新たな発見がたくさんありました。そして、もちろんお互いのバックグラウンドが違う中で、交流することによって、自分の考え方が変化したかなと思います。また、自分が曖昧にしてきた部分を改めて問い直された気もします、その意味で自分をしっかり持つという事は重要だなと感じました。
 異文化に触れる中で、自分の文化をもっと学びたいと思った事はもちろんなのですが、もっと様々な事を知りたいと感じました。

 留学をする事によって、予想以上の成果を得ることが出来ると私は感じました、それは必ずしも、語学等の勉強面だけでなく、自分を支えてくれている人達への感謝の気持ちなどです。人って変われると思います、でもそれには何かきっかけが必要です。私はそのきっかけの一つとして留学をするという事をお勧めします。決して楽ではないかもしれないけれど、それを乗り越える事に意味があって、そして今まで気づかなかった自分に気づくことが出来る最適な機会ではないのかなと感じます。もし、迷っているなら何か一歩踏み出してみてください。


  • フェアウェルパーティでの写真

  • 同じ寮の留学生とご飯を食べた時の写真

  • 雲南省の元陽の棚田前で
    仲良くなった旅行客と
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