外国語学部　国際関係学科　江畑佳奈美さん

留学種別：交換留学
留学先：アイスランド・アイスランド大学
留学時の年次：3年次
留学期間：2013年8月〜2014年5月
担当留学アドバイザー：鈴井 清巳　教授
出身高校：大阪府立芦間高等学校

アイスランドへの留学のきっかけ

　海外に興味を持ったのは高校のオーストラリアへの修学旅行で、もっといろんな世界を経験できるように英語が喋れるようになりたいと思ったことでした。最初は英語が全く出来なかったので留学は考えていませんでしたが、国際関係学科の海外フィールドリサーチでアメリカに行ったことでもっと長期で海外を経験したいという思いが強くなったことと、興味があったヨーロッパ・EUについてさらに勉強したいと思い、留学することを決めました。アイスランドへ留学を決めたのは、英語で学部留学できるヨーロッパ圏の大学の中で一番未知の国であり、他の留学先に比べてあまり寒くなく、国際関係学科からまだ一人も留学したことがないという話を聞いての冒険心からでした。

留学生活について

授業

　アイスランド大学では事前に行う授業の選択希望で所属する学科が決まります。2年以上勉強している分野に関しては、学校の許可があれば院生向けの授業を履修することも出来ます（私は国際関係学を2年以上やっていたので、それに関係した院生向けの授業を履修出来ました）。所属する学科によって違いはあるかと思いますが、留学生はヨーロッパ圏の人がほとんどを占め、アジア人は少ないと思います。特に私が履修していた授業のほとんどは、私一人だけがヨーロッパ圏外から来ているという状況でした。授業はディスカッションとディベートが多くを占めていました。英語力に関しても知識力に関してもついていくのがやっとで、話の流れを理解して発言を考えている間に話題がどんどん変わっていってしまうため、最初の頃は一言も発言できずに悔しい思いもしました。また課題も多く、複数のエッセイとプレゼンテーションの準備に同時に追われることもありました。秋学期の終り頃、同じタイミングで反応できるようになっていることに気づき少し向上しているかなと感じましたが、他のヨーロッパからの留学生とのレベルの差がありすぎたため留学を終えた今でも、留学前に比べて力が付いたという自信は持てずにいます。

生活

　アイスランドは同緯度の国と比べてそれほど寒くはなく、住んでいると寒さには慣れてしまいます。その代わり、冬は極夜、夏は白夜に近い状況に慣れるのが大変でした。冬の間は気分が落ち込まないように対策をしたり、体調を管理したりするのが予想以上に大変でした。しかし日本では体験できないことなのでいい勉強になったと思います。冬の楽しみはオーロラで、アイスランドではオーロラを全域で見ることが出来ます。寮の窓を開けるとオーロラが見られるという体験は貴重なものでした。またアイスランド大学には日本語学科があり、彼らに分からないことを助けてもらったり、いろいろなイベントをしたりと多くの時間を共に過ごしました。日本のどういったことに興味を持っているのかなどを彼らから学ぶことができ、とてもいい勉強になったと思います。

留学したことで学べたこと・得たもの

　留学生活を通じて得たのは、行動力と度胸、失敗を恐れなくなったことだと思います。日本でも同じかもしれませんが、特に海外では自主的・主体的でなければ何も変わりません。疑問や要望などがあれば躊躇わずに伝えることによって、私自身も留学生活において自分の機会を広げるきっかけにもなりました。また一人で海外を旅したことは、いい意味で度胸試しになったと思います。学んだことは外国が日本をどう見ているかということ。ヨーロッパの人も、アジアの人も、アフリカの人も日本という国を知っていて、だいたいのイメージを持ってくれている。そういった世界中の人たちと話すことは日本を改めて知るいい機会になりました。そして将来、もっと日本のことを海外に知ってもらえるような仕事をしたいと改めて思うようになりました。

これから留学する人へ

　一番言いたいことは「最低限の英語力（語学力）と、出来るだけ多くの知識を持って留学してほしい」ということです。授業でも友達との会話でも、知識を語学力で補うことは難しいけど知識があれば足りない語学力は補うことが出来ると、私自身実感しました。自分が好きなことだけでも理解して話せるようにしておくだけで、留学生活が違ってくると思います。 留学は苦労も多いですが得られるものはそれ以上にあるので、思い切っていろいろなことにチャレンジしてみてください。そして限られた時間を思いっきり楽しめるように頑張ってほしいです。

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