ニュージーランド・マセイ大学(派遣)

文化学部 国際文化学科 勢木 盛司さん

留学種別:派遣留学
留学先:ニュージーランド・マセイ大学
留学時の学年:3年次
留学期間:2007年2月〜2008年1月
留学アドバイザー:矢野道雄教授
出身高校:大阪青凌高等学校


 私は大学3年時の約1年間、ニュージーランドのマセイ大学へ語学習得と異文化学習を目的に派遣留学しました。大学入学前から在学中の長期留学は視野に入れていましたが、文化学部に入学し様々な授業を受ける中で益々『外の世界』に関心を持ったことが、留学にチャレンジした主なきっかけでした。

 留学中はマセイ大学専属の語学学校に在籍していました。エジプトやコロンビア、ドイツやサウジアラビアなど、多国籍な留学生たちと机を並べ授業を受ける毎日は本当に刺激的で、決して日本では経験できないマルチカルチャーな空間でした。1ヶ月に一回アセスメントと呼ばれる試験があり、プレゼンテーションの準備やペーパーテスト対策に追われ大変な思いもしましたが、それらを乗り越えられたのも、語学上達という同じ目的を共有する仲間がいたからでした。

 授業以外では課外活動にも積極的に取り組みました。本学からマセイ大学に留学していたもう一人の友人と協力して、日本文化をニュージーランドの人々に伝えることを目的としたJSA(Japanese Student Association)という公式クラブを立ち上げました。活動内容はバラエティー豊かで、習字、日本料理パーティー、邦画鑑賞や日本語教室などを中心に定期的に活動しました。現地のニュージーランド人学生だけでなく留学生も参加してくれたのでとても国際的ではあったのですが、それ故活動を進めていく中で失敗した経験もありました。私は日本料理パーティーで一度お好み焼きを作ったのですが、イスラム教のメンバーが参加していたにも関わらず豚肉を入れてしまい、そのメンバーは楽しみにしていたのにお好み焼きを食べることが出来ませんでした。宗教に対する理解や知識の大切さを学び、日本を客観的に見直すことが出来たのも、このクラブを通してでした。

 これから留学される方へお伝えしたいことは「何事も貪欲に!」ということです。自分が少しでも興味を持ったことであれば、勇気を出して積極的に取り組み、留学生活に様々な色を足していって頂きたいと思います。そうすれば留学生活はより一層充実したものになり、帰国後の生活にも留学中の経験は活かされると思います。

 私がニュージーランドで過ごした一年間はとても濃く、本当にあっという間でした。欲は無限に出てくるので、やり残したことは何もないと言うと嘘になりますが、確かに私は自分にしか出来ない、自分らしい留学をしてきたと自負しています。卒業後は貿易や通関業務を担う総合物流会社に就職します。留学で得た語学力や知識、そして度胸を武器に、社会に出ても頑張りたいと思います。

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