顧 晶妹(コ ショーシュ)さん

文化学部 交換留学生 出身国:中国

学部・学科:文化学部
氏名:顧 晶妹(コ ショーシュ)
交換留学生アドバイザー:小林 一彦 教授
出身国:中国・蘇州大学

私と私のゼミ
日本文学風土学会秋季大会

  私は中国の蘇州大学から来た交換留学生です。
 顧晶妹と申します。蘇州大学では、外国語学部の三年生です。ここに来る前に日本語を二年半ぐらい勉強しました。学校の先生から、日本へ留学できることを教えていただいた時、非常に嬉しかったです。その後、この1年間は奨学金もいただいたことになり、より充実した一年間を送るために、頑張らなければならないと自覚しました。

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 中国では、日本語能力試験1級を合格しましたが、日本に来てから、初めて自分の会話力の不足を感じました。京都産業大学では、交換留学生アドバイザー制度があります。交換留学生アドバイザー制度というのは、留学生、特に交換留学生は早く留学生活に慣れるために、一人の留学生に一人の先生がアドバイスをする制度です。私のアドバイザーの小林先生は非常に優しい先生で、国文学を専攻としておられる、文化学部の教授です。小林先生は私が日本文学に興味があるということを聞いて、とても喜んでくださり、先生の3回生対象のゼミに入るようにと提案してくださいました。
 そして、小林先生の古典文学ゼミに入って、より充実した日本語の勉強を始めました。
 しかし、初めの頃は、なにか意見や見解を発表する時に、頭の中で考えたことをはっきり日本語で表せませんでしたので、非常に焦りました。もっと日本語を上達させたいと深く考えました。

 幸い、私はここでは、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をもらっていますから、安心して、学習することができます。それに、日本人の友達もできました。とても嬉しかったです。友達や先生が、いつも親切に教えてくれるから、私は徐々に自信を持っていきました。
 京都産業大学では、いろいろな授業を受けられます。専門科目だけではなく、興味を持っている共通科目も選択できます。私の専門はもともと日本語と英語のバイリンガルです。でも、経済系の授業にも興味をもっていたので、幅広い授業を受けました。
 まずは、日本語の勉強はもちろん、日本語の言語環境は一番重要だと思います。ここでは、交換留学生は新学期が始まる前に、日本語のテストを受けて、成績のランキングによって、それそれのレベルで留学生は自分の日本語能力に適するクラスに入ることができます。それは大体4つのレベルがあり、レベル1からレベル4まで難度がだんだん上がります。その中で、レベル3とレベル4の留学生のみ普通の日本人学部生と一緒に授業を受けられます。レベル1とレベル2の留学生は基本的に留学生向けの授業を受けることしかできません。 そして、英語の授業といえば、英米語学科の一年生と一緒に授業を受けますから、一年生の陽気な顔と積極的に授業に参与する様子にすごく感心しました。英語の授業でアメリカ人の先生と会話もできますから、よく英会話の練習をして、知らず知らずに英語の会話力も上達してきました。だから、春学期の時、英語のスピーチコンテストに参加しました。賞をもらって、すごく幸運だと思います。
 最後は、経済分野の授業です。秋学期には「国際金融論」とか、「貿易実務」とかの授業を受けて、そこから今の世界的な経済連動のメカニズムもよく分かってきました。国際的な視角も養成できたと思います。これは知識というよりも、自分の人生の道の上に、もっと意味があるところだと思います。
 中国にいる学生の多数は、毎日勉強ばかりの生活を過ごしています。しかし、ここでの留学生活は、学習だけではなく、豊かな課外活動もあります。一番印象に残っているのは、秋学期の始まるごろのSaturday Jamboreeというイベントです。それは、ある土曜日の一日中に大学キャンパスが近所の子供にオープンして、地域の子供たちが大学生と一緒に遊んだり、大学生活を感じたりするようなイベントです。国際交流サークルFriendsと留学生が、子供たちに各国の文化を紹介して、おもしろいゲームをやりました。私はあのとき、中国の文化を紹介して、クイズの部分を担当しました。すごく充実した時間を過ごすことができました。このような意味がある活動は京都産業大学にはいっぱいあります。時間があれば、もっと参加したいなと思います。

 私はこの一年間の交換留学を通して、一番感じたことは、経験と能力の重要性です。以前の私は、学校で、毎日勉強ばかりして、いろいろな資格とテストのために必死になって頑張っていました。しかし、未来の激しい競争社会の中では、「知識」だけでは足りません。経験と能力も重要なんです。そして、国際交流の経験を持って、これから、中国と日本、世界との架け橋として、より平和な世界環境になるように自分の力を発揮したいと思います。
 今の私は、日本学生支援機構のおかげで、そして、京都産業大学の先生たちと友達たちのおかげで、この一年間無事に安心して留学生活を過ごしました。このうちに、新しい知識や新しい経験を得ました。この貴重な留学経験、また、留学で感じたことを、中国に戻った後、ぜひ中国の学生たちと分かち合いたいと思います。
 ありがとうございました!


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