ニュージーランド・マセイ大学(交換留学)

外国語部 国際関係学科 成宮 澄さん

留学種別:交換留学
留学先: ニュージーランド・Massey University
留学時の学年:3年次
担当留学アドバイザー: 横山 史生 教授
出身高校:滋賀県立安曇川高校

留学のきっかけ

大学1年生の頃から、将来海外と繋がる仕事をしたいという目標があったため、在学留学については漠然と考えていました。しかし、実際それを現実にするには何から手をつけて、どのように準備を進めて行くべきなのか全くわかりませんでした。一番のきっかけとなった出来事は国際関係学科必修の2週間のフィールドリサーチ(アメリカ合衆国)でした。ホームステイ先での生活や大学でお試し受講させてもらった学部授業で自分の思いや意見を表現することが全くできず、本当に悔しい思いをしました。その悔しさから帰国後、自分の今までしてきた勉強や英語への考え方を見つめ直すことできました。当時の私は将来どのような分野でどのように働きたいのか自分の将来ビジョンが全くなく、自分の将来についてしっかり考え、また自分自身を知る為に留学しようと決意しました。

留学生活全般

私の留学したMassey Universityはニュージーランド北島の自然に溢れた町に位置しています。大学の広大なキャンパスの敷地内には羊や馬、牛などの牧草地が広がりその他には驚くほど何もありません。自然が好きな私にとっては最高の環境で、週末には寮のメンバーでTrampingをしたり川に飛び込みに行ったりしていました。また、現地の学生と同じ寮に入り共同生活をしたことは留学生活全体を通しても私にとって非常に刺激的で貴重な経験でした。学部、学年、国籍を超えた寮のコミュニティの中でできるだけ早く生活に慣れ、友人を沢山作りたいという一心で、初めの1ヶ月は少し無理をしてでも全ての行事、食事会に参加しました。しかし、実際、現地の生活に慣れることには自分の想像していた以上の時間が必要でしたし、留学全体を通して成功やうまくいった経験よりも、失敗した苦い経験の方が断然多かったです。ミールサービスの食事が口に合わず、すぐに自炊に切り替えたのですがその手続きや返金で委託会社とうまく連絡が取れなかったことや寮の引っ越しの手続き、その準備などでは特に苦労しました。初めの頃は、ややこしい手続きでオフィスに行く際、毎回その前夜に自分が言いたいことを紙にまとめ何度も練習をしていました(笑)。その頃は全て自分1人で解決しなければならないという思いが強かったのですが、実際に多くの人のサポートを受け、手を貸してもらい困難を乗り越えていくうちに人にアドバイスを求めることや頼ることもとても大切だと学びました。授業に関しても苦労することが多くありました。私の受講していた専門科目の授業は授業レコードがないものが多く一度の授業で全ての内容を理解しなくてはいけませんでした。3、4時間に及ぶ授業の中で聞き取れないことや授業自体のスピードについていくことが困難であった初めの頃は、周りのクラスメイト達が授業後にいつもフォローしてくれました。わからないことをわからないと他の人に言うことをそれまで少しためらっていたのですが、実際それは全く恥じることではなく、自分にとってとても意味のあることでした。セメスター間の短い休みには、寮の友人達と車、飛行機、バスと徒歩を使い、北はオークランド、南はクイーンズタウンまでNZを縦断しました。今まで見たこともない満点の星空や地平線がはっきり見える澄みきった砂浜、NZ原産の動植物、キャンパス内に生息するウサギやハリネズミ、帰国した今、NZ、そしてPalmerston North (大学のキャンパスのある街)の全てが恋しいです。自然の中で学生生活を送ったこの10ヶ月は、私にとってとても貴重な期間でした。

現在の語学力スコア

IELTSは6.0です。TOEICに関しては今まで特に対策をしてこず、帰国してから受験を申し込んだので学内試験を含め1ヶ月後に控える2回の試験で留学の成果を出せるように対策を進めていきたいです。

これから留学される方へのメッセージ

私自身、留学に申し込む前は国際交流センターのパンフレットなどで体験談に目を通せば通すほど、長期留学は自分には遠い存在であると感じていました。もともと英語に苦手意識もあったため不安は沢山ありました。しかし、幸せなことに私の周りには親身になって私の話や留学への不安を聞いてくださる先生方や家族、先輩方や友人達がいました。完璧な留学生活などないと思いますし、長期の留学に不安を持っておられる方もおられると思いますが、もし少しでも興味を持たれているのであればまずは周りの家族や友人にその思いを話してみてはどうでしょうか?

留学したことで学べたこと、得たもの

この留学を通して学んだことは沢山ありますが、特に大切だと思ったことは自分の意見をしっかり持つことと、それをしっかりと伝えることであると私は感じました。授業においても寮での共同生活においても私自身の意見を自分の言葉で伝えることが常に要求されていたように感じました。特に大きい集団で何かを進める際(グループ課題や寮行事)においては、相手に合わせることも大切ですが相手が間違っているときや自分が納得いかないときにそれを伝えることもとても重要であると思いました。みんなそれぞれに文化背景、習慣や考え方が異なりますが、その全てを受け入れようとするのではなくお互いが意見や思いを出し合うことでそれがお互いの利益になると学びました。また、出国前に日本でできることは沢山あったと思い勉強面でも経験面でももっと様々なことに挑戦しておくべきだったと現地の生活を通して感じました。語学が伸びたとしても話す内容は自分の経験や勉強してきたことからしか出てこないので、知らないことがあるといつも検索サイトに頼ってばかりでした。世界のニュースや留学先の国の様々な面(経済、文化や政治)を知って置くことはとても重要であると思いました。
関空にて友人達の見送り
寮のスポーツイベント(クレイジースポーツ祭)
大学からドライブで30程のビーチとサンセット
NZ固有の鳥トゥイ
修了式の日
真冬のMt. Cookの麓でTramping
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