1分間で研究発表! My Research ゆめをむすぶ。

ゆめをむすぶ。CASE 1 松波友稀さん

ビューティとITをむすびつけ美の悩みをサポートしたい

コスメアイテムに関する
レビュー推薦システムの開発

  • 先端情報学研究科 先端情報学専攻 博士前期課程 2年次
  • 松波 友稀(まつなみ・ゆうき)さん
    (※記事内容は取材当時のものです)
松波友稀さん
自分の“好き”を
研究テーマに

「コスメアイテムに関するレビュー推薦システムの開発」に向けた研究に取り組んでいます。
数多くのユーザーが自分に合うコスメアイテムを求めレビューサイトを利用していますが、人によって肌質や嗜好が異なることから参考となるレビューはそれぞれ異なります。しかし、膨大に存在するレビューの中から、自分に合う内容を個々のユーザーが見つけ出すことは容易ではありません。そこでレビューを分析し、ひとつのアイテムもしくはレビューに対して評価項目(化粧水であるならば“うるおい”や“低刺激”など)を設定し、評価項目ごとにスコアを提示するシステムの開発に取り組んでいます。この技術を用いることで、使用感や嗜好が類似しているユーザーの特定を実現し、個々のユーザーにとって有益なレビューを優先的に提示することが可能になります。これは、コスメが好きな私に、担当教授が勧めてくれた研究テーマ。「情報の力を武器として人々の美に対する悩みをサポートする」という、ビューティとITが繋がっているところに最も魅力を感じています。

学生奨励賞

「第10回 Webとデータベースに関するフォーラム(WebDB Forum 2017)」で、学生奨励賞を受賞。

労力を惜しまず、
挑戦する日々

今まで国内・国際学会合わせ7回にわたり論文を投稿し、発表しました。初めは慣れず戸惑うことばかりでしたが、ほぼ毎日研究室に通い詰め、担当教授を巻き込み、分析したデータや執筆した論文を何度も確認。学会での発表に向けては“どうすれば聞き手にわかりやすく伝わり、共感してもらえるプレゼンができるか”について考え、発表練習を繰り返しました。大学院に進学し、こういった学会やミーティングの場で発表する機会が増えたことから、限られた時間の中で要点をまとめて人に伝えるというスキルが学部生の頃よりも向上したように感じます。また、どんなに大変でも「この経験が今後の自分を成長させる大きなエネルギーになる」と信じ、積極的に新しいことに挑戦・努力してきました。この先もそうしていきたいと思います。

松波友稀さん
周囲の支えがあってこその
今と未来

研究での取り組みや成果というものは、私ひとりの力ではなく、共著者の教授の方々はもちろん、家族や友人など周りの支えがあるからこそ生み出せるものだと思っています。国内・国外の学会に複数回参加させてもらえたのは、担当教授の大きなサポートがあったからですし、研究に関する定期的なミーティングや、論文・発表に関しても細やかな指導を何度もいただきました。研究室の友人には、研究や就活の相談に乗ってもらうことはもちろん、一緒に遊びに行くなど、まさに心の支えです。
こうした周りの人たちとの繋がりを大事にし、これからも研究に取り組んで、成果を出していきたいと思います。

The Message
学会発表といった学部時代では得られない特別な経験を通じ、様々な視点で物事を考えることができるようになるなど、あらゆる面で自分を成長させられる場が大学院だと思います。技術の向上という面だけでなく、もっと幅広い視点で大学院への進学を検討してみてはいかがでしょうか。
松波友稀さん