教授 山上 浩志(ヤマガミ ヒロシ)

担当する領域科目名 固体電子論
研究テーマ 強相関磁性f電子系化合物の電子構造の理論的研究
取得学位 新潟大学 学術博士
研究分野を表すキーワード 固体電子論
研究室電話番号 非公開
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研究の概要

 100種類を超える原子の組み合わせで作られる物質の特性は多種多様であり、物質の加工技術の進歩により人工的に特色ある物質群を作ることが可能になった。これらの物質の 示す物理現象は、金属、半導体、絶縁体、および超伝導体、磁性体などの物性で分類され、物理学の基本原理から理論的に明らかにする学問が物性理論である。固体中の電子に関する物性理論は、特に固体電子論と呼ばれる。その中で固体の電子構造を記述する「バンド理論」はもっとも基本的な理論で、電気伝導に関する一般的な分類において明快な説明を与える。一方、現在のバンド理論は多電子系としての振る舞いを十分に考慮したものではなく、その拡張を含む克服しなければならない研究課題が多く存在する。
 近年、ウランや超ウラン原子の重い原子を含む化合物の純良単結晶の育成が成功し、磁性やそれを伴う新奇な超伝導現象が観測されている。それらの磁性化合物の電子構造を定量的に計算するために、スピン密度汎関数法を基にした相対論的バンド理論を構築した。
 第一原理計算から特有な電子構造を解明し、磁気モーメント、フェルミ面などのさまざまな測定結果を系統的に説明できるモデルの構築を研究目標にしている。

過去3か年の主な論文、著書など

  1. Separation of magnetic properties of Uranium and Cobalt sites in UCoAl using soft x-ray magnetic circular dichroism, Phys. Rev. B85 (2014) 075108.
  2. Band structure and Fermi surface of UPd3 studied by soft x-ray angle-resolved photoemission spectroscopy, Phys. Rev. B87(2013) 075142.
  3. Observation of bulk band dispersions of YbRu2Si2 using soft x-ray angle-resolved photoemission spectroscopy Phy. Rev. B87(2013) 075131.
  4. Itinerant nature of U 5f states in uranium nononitride revealed by angle-resolved photoelectron spectroscopy, Phys. Rev. B86(2012) 235108.
  5. Electronic structure of YbCu2Ge2 studeied by angle-resolved photoemission spectroscopy, Phys. Rev. B84(2011) 195121.

過去3か年の教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

  1. バンド理論によるf電子系光電子分光の解析と現状、山上浩志(日本物理学会、合同シンポジウム強相関電子系におけるX線光電子分光理論の最近の発展、平成26年3月27日東海大学)
  2. Electronic Structure Research of Actinide Compounds using Soft X-ray Spectroscopy and Band Calculation, Hiroshi Yamagami (The IMR-ASRC 3rd workshop、2013年2月18日、東北大学東京分室)
  3. 重い電子系のバンド理論とフェルミ面研究の展望、山上浩志(新学術領域「重い電子系の形成と秩序化」ワークショップ 平成24年11月23日、琉球大学)
  4. 軟X 線光電子分光によるf 電子系化合物のフェルミ面、山上浩志(新学術領域「重い電子系の秩序化」平成21年3月11日、東京大学物性研究所)

特記事項

 日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門 電子構造研究グループリーダー

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