准教授 高谷 康太郎(タカヤ コウタロウ)

担当する領域科目名 気象力学
研究テーマ 地球流体力学、異常気象、気候変動の研究
取得学位 東京大学 博士(理学)
研究分野を表すキーワード 気象力学
研究室電話番号 075-705-2934
e-mail

研究の概要

 毎日の天候の移り変わり、降雨降雪、または異常気象など、気象現象は我々の生活に密接に関係しています。我々の研究室は、この気象現象の背景にある物理的な法則を解き明かそうと努力しており、特に、異常気象などの気象/気候変動の力学的メカニズムの解明に取り組んでいます。日本周辺においても、異常に暑い夏や寒い冬などの異常気象が発生しますが、そのメカニズムを調査するためには日本周辺の大気循環だけに注目するのでは充分ではなく、世界的な大気循環の変動や異常に注目する必要があります。それは、中高緯度の気象/気候の変動には、上空の偏西風の北半球規模の蛇行が大きな役割を果たす事が多いからです。例えば、日本の冬が異常に寒い時の偏西風の蛇行のパターンには二つあります。一つは北西太平洋上で大きく蛇行するもの、もう一つはユーラシア大陸上で蛇行するものです。双方とも、全球的な大気循環の変動と密接に関係している事が我々の研究で明らかになり、季節予報の精度向上に役立つ事が期待されています。このように、異常気象などの気象/気候変動の背景にある力学を解明するための努力を日々、続けているところです。

過去3か年の主な論文、著書など

  • Aiki, H., K. Takaya, R.J. Greatbatch, 2015: A divergence-form wave-induced pressure inherent in the extension of the Eliassen-Palm theory to a three-dimensional framework for all waves at all latitudes. J.Atmos. Sci., in press.
  • Hisashi Nakamura, Kazuaki Nishii, Lin Wang, Yvan J. Orsolini, and Koutarou Takaya. Cold-air outbreaks over East Asia associated with blocking highs: Mechanisms and their interaction with the polar stratosphere. Chap. 4-21, “Dynamics and Predictability of Large-Scale High-Impact Weather and Climate Events” edited by Jianping Li, Richard Swinbank, Hans Volkert and Richard Grotjahn, ICDM (気象力学国際委員会)books. 2015.(著書)。
  • Morioka, Y., K.Takaya, S. K. Behera, and Y. Masumoto, 2015: Local SST impacts on the summertime Mascarene High variability. J. Climate, 28, 678-694. doi: http://dx.doi.org/10.1175/JCLI-D-14-00133.1
  • Shoji, T., Y. Kanno, T. Iwasaki, and K. Takaya, 2014: An isentropic analysis of the temporal evolution of East Asian cold air outbreaks. J. Climate, 27, 9337-9348. doi: http://dx.doi.org/10.1175/JCLI-D-14-00307.1
  • Iwasaki, T., T. Shoji, Y. Kanno, M. Sawada, M. Ujiie, and K. Takaya, 2014: Isentropic analysis of polar cold airmass streams in the northern hemispheric winter. J. Atmos. Sci., 71, 2230-2243, DOI: 10.1175/ JAS-D-13-058.1.
  • Takaya, K. and H. Nakamura: Interannual variability of the East Asian winter monsoon and related modulations of the planetary waves. J. Climate, 26, 2013, 9445-9461.
  • Inoue, J., M. E. Hori and K. Takaya: The role of Barents Sea ice in the wintertime cyclone track and emergence of a warm-Arctic and cold-Siberian anomaly. J. Climate. 25, 2012, 2561-2568, DOI: 10.1175/JCLI-D-11-00449.1
  • Taguchi, B., H. Nakamura, M. Nonaka, N. Komori, A. Kuwano-Yoshida, K. Takaya and A. Goto: Seasonal evolutions of atmospheric response to decadal SST anomalies in the North Pacific subarctic frontal zone: Observations and a coupled model simulation. J. Climate, 25, 2012, 111-139.

過去3か年の教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

(以下、主なものだけを記す)

  • Takaya, K.: Interannual variability of the East Asian winter monsoon and related modulations of planetary waves. Asia Oceania Geosciences Society 2014. Sapporo, Japan, 1st Aug. 2014.
  • 高谷康太郎、「位相依存性のないTEM方程式系」、「波と平均流との相互作用」研究会、仙台、2014年7月2日.
  • 高谷康太郎:「停滞性ロスビー波に伴う波活動度フラックスと残差循環に関する考察」、日本海洋学会2014年度春季大会、東京、2014年3月30日.招待講演。
  • 高谷康太郎、「オホーツク海氷変動と大気循環変動の関係」、GRENE全体会議、東京、2014年3月7日.
  • Takaya, K.: Interannual variability of the East Asian winter monsoon and related modulations of upper-level planetary waves. 29th international symposium on Okhotsk sea & sea ice. Hokkaido, Japan, 17th Feb. 2014.
  • 高谷康太郎、「オホーツク海氷変動と大気循環変動の関係」、GRENE大気グループ研究集会、東京、2014年1月20日.
  • 高谷康太郎、「オホーツク海氷変動と大気循環変動の関係」、北海道大学低温科学研究所 平成25年度共同利用研究『全球・領域気候モデルにおける環オホーツク地域の相互比較』(研究代表者:小守信正)に関する研究会、札幌、2013年12月18日.
  • 高谷康太郎、「オホーツク海氷変動と大気循環変動の関係」、科学研究費補助金新学術領域研究「中緯度海洋と気候」A03-8班研究集会、東京、2013年12月10日.
  • 高谷康太郎: 「日本を含む極東地域における冬季気候と異常気象」、第10回ちかすいネット、つくば、2013年11月29日.招待講演。
  • Takaya, K.: Intraseasonal differences of ENSO impacts on East Asian winter monsoon. CVPARP international workshop “Scale interactions in climate variability”, Yokohama, Japan, 1st Nov. 2013.
  • 高谷康太郎、「冬季オホーツク海氷変動に伴う大気変動の解析」、GRENE・新学術合同研究集会、東京、2013年7月29日.
  • Takaya, K, and H. Nakamura: Influence of the baroclinicity changes associated with SST anomalies in the KOE region on the atmospheric circulation. Davos Atmosphere and Cryosphere Assembly (DACA-13), Davos, Switzerland, 10th Jul. 2013.
  • Takaya, K, and H. Nakamura: Interannual variability of the East Asian winter monsoon and related modulations of upper-level planetary waves. Davos Atmosphere and Cryosphere Assembly (DACA-13), Davos, Switzerland, 9th Jul. 2013.
  • 高谷康太郎、中村尚:「位相依存性のないエネルギー変換の定式化の提案」、日本気象学会春季大会、東京、2013年5月18日.
  • 高谷康太郎、「冬季東アジアモンスーンの季節内及び年々変動」、「寒気流出のメカニズム」研究集会、仙台、2013年2月1日.
  • Takaya, K, and H. Nakamura: Interannual variability of the East Asian winter monsoon. Third International Symposium on the Arctic Research (ISAR-3), Tokyo, Japan, 15th Jan. 2013.
  • 高谷康太郎、「冬季東アジアモンスーンの年々変動」、科学研究費補助金新学術領域研究「中緯度海洋と気候」A03-8班研究集会、東京、2013年1月10日.
  • 高谷康太郎: 「極域・寒冷域の気候変動と日本の異常気象」、日本気象学会第46回夏季大学「北極温暖化と異常気象」、東京、2012年8月6日.夏季大学講師。
  • 高谷康太郎、「シベリア高気圧の長期変動と大気循環変動との関係」、日本気象学会長期予報研究連絡会「長期予報と大気大循環」研究会、東京、2012年10月23日.
  • 高谷康太郎、「冬季東アジアモンスーンとENSOとの関係」、北海道大学低温科学研究所 平成24年度共同利用研究『全球・領域気候モデルにおける環オホーツク地域の相互比較』(研究代表者:小守信正)に関する研究会、札幌、2012年8月3日.
  • 高谷康太郎:「三次元TEM方程式系及び残差循環に関する一考察」、日本気象学会専門分科会「波と平均流との相互作用」、つくば、2012年5月29日.招待講演。
  • 高谷康太郎、「冬季東アジアモンスーン変動に現れるWPパターンとその解釈」、科学研究費補助金新学術領域研究「中緯度海洋と気候」冬季モンスーンワーキンググループ「Western Pacific (WP) pattern研究会」、東京、2012年4月13日.
  • 高谷康太郎、「黒潮続流域のSST変動に伴う傾圧性変動と大気循環場への影響」、日本海洋学会シンポジウム「黒潮・親潮とその続流域での海洋変動と大気海洋相互作用」、つくば、2012年3月30日.
  • 高谷康太郎、「2011/2012冬季循環の特徴とそこから見られる極域寒冷域大気循環研究のヒント」、科学研究費補助金新学術領域研究「中緯度海洋と気候」A03-9班研究集会、東京、2012年3月13日.
  • 高谷康太郎、「北半球寒冷域の大気循環」、GRENE事業北極気候変動分野大気循環サブグループkickoff meeting、新潟、2012年2月29日.
  • 高谷康太郎、「黒潮続流域のSST変動に伴う傾圧性変動と大気循環場への影響」、科学研究費補助金新学術領域研究「中緯度海洋と気候」A03-8・9班合同研究集会、東京、2012年1月6日.
PAGE TOP