教授 鈴木 信三(スズキ シンゾウ)

担当する領域科目名 分子物質科学
研究テーマ 炭素ナノ構造体の物理化学
取得学位 京都大学 理学博士
研究分野を表すキーワード 物理化学、炭素ナノ構造体、フラーレン、単層カーボンナノチューブ、グラフェン
研究室電話番号 非公開
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研究の概要

 サッカーボール型構造を持つC60分子に代表されるような球殻状炭素クラスター(フラーレン類)や、グラファイトシートを丸めた構造を持つ単層カーボンナノチューブなど、炭素原子が集合して形成される様々な物質群は、それぞれが特徴的な物理化学的性質を持つ炭素ナノ構造体として捉えることができる。それらの物質群を実験室において実際に作 製・分離精製した後に、個々の幾何構造がどのようにその物理化学的性質(電子状態、振動構造、物性など)に反映されているかを調べることと、作製条件の検討を通じて、生成過程そのものを探ることを主な研究目的としている。
 実験装置としては現在、フラーレン類や単層カーボンナノチューブを作製するためのアーク放電装置と高温レーザー蒸発装置、アルコールCVD装置が使用可能な状態にある。これまでに、主としてアーク放電法で得られた単層カーボンナノチューブを、界面活性剤やDNA 分子等の分散剤を用いて水溶液中に孤立分散化した後に、半導体的特性を持つナノチューブの個々のねじれ方(キラリティ)分布を、発光マッピングスペクトル測定により調べてきた。2009 年度以降、レーザー顕微ラマン装置が使用可能な状況になり、スス中及び溶液中に分散した状態で単層カーボンナノチューブのラマンスペクトル測定を行っている。今後、金属的性質および半導体的特性を持つ単層カーボンナノチューブの分離精製と、多孔質ガラスとCVD法を利用した単層カーボンナノチューブの作製を計画している。

過去3か年の主な論文、著書など

  1. 鈴木信三, “【解説】ポーラスガラスを用いたSWCNTの作成とその応用”, 表面技術, 68, 425-429(2017).
  2. K. Machado, J. Mishra, S. Suzuki, G.S. Mishra, "Superparamagnetic carbon nanotubes (SWNTs) immobilized pincer Pt and Pd complexes synthesis: highly active and selective catalysts for cyclohexene O2 oxidation", Dalton Transaction, 43, 17475-17482(2014).

過去3か年の教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

  1. T. Watase, T. Matsuoka, S. Suzuki," Separation of CoMoCAT-SWNTs by utilizing aqueous two immiscible solution phase (ATP) technique and Raman/Fluorescence spectroscopy", The 54th Fullerene-Nanitubes-Graphene General Symposium, Mar. 10-12, 2018.
  2. T. Matsuoka, Y. Hayashi, H. Nagasawa, S. Suzuki, "Purification of SWNT-porous glass (PG) composite by using heat treatment", The 54th Fullerene-Nanitubes-Graphene General Symposium, Mar. 10-12, 2018.
  3. 石田諒、大塚真凜、小野晶、長澤浩、鈴木信三, “2成分法を用いた単層カーボンナノチューブの分離精製条件の検討と膜作成の試み”, 日本化学会第96春季年会, Mar 24-27, 2016.

特記事項

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